テレビ市場:世界首位のサムスン、中国では9位

【特別企画】韓・中・日 新経済大戦

 韓国は1966年に日本からの技術導入で、テレビ産業に初めて進出した。そして、43年間にわたる追撃の末、2009年に日本を追い抜くことに成功した。韓国のテレビ業界は一昨年、世界シェア38%を獲得し、日本(35%)を上回った。

 サムスン経済研究所が本紙と共同で実施した「韓中日3カ国の産業経済分析」によると、韓国のテレビ産業は世界首位に立ってわずか1年で、3カ月の技術時差で韓国を追う中国や、新たな概念のテレビで既存市場の再編を進め、反撃を試みる日本による挑戦に直面していることが分かった。

 中国では今年、液晶テレビ市場が4550万台まで拡大し、米国を抜き、世界最大の市場となる見通しだ。しかし、中国市場でサムスン電子とLG電子はそれぞれ9位、10位に甘んじている。海信(ハイセンス)、創維(スカイワース)、TCL、康佳(コンカ)、長虹など中国勢が1-5位を占めている。日本企業はインターネットテレビ、眼鏡なしで楽しめる三次元(3D)テレビで韓国企業にプレッシャーをかけている。

 サムスン経済研究所のチャン・ソンウォン首席研究員は、「テレビ市場で技術(日本有利)と価格(中国有利)という二兎(にと)を捕まえなければ、世界首位からいつでも陥落し得る」と指摘した。

扈景業(ホ・ギョンオプ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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