2月4日(金曜日)
徳島新聞をスタートページに設定 徳島新聞購読案内 会社案内
【特集・連載】  ◇手づくりいちごジャム     ◇ももいちごロール     ◇焼海苔     ◇徳島鬼うまラー油     ◇阿波の金時黄金芋・和三盆     【特集・連載】  ◇手づくりいちごジャム     ◇ももいちごロール     ◇焼海苔     ◇徳島鬼うまラー油     ◇阿波の金時黄金芋・和三盆     【特集・連載】  ◇手づくりいちごジャム     ◇ももいちごロール     ◇焼海苔     ◇徳島鬼うまラー油     ◇阿波の金時黄金芋・和三盆     【特集・連載】  ◇手づくりいちごジャム     ◇ももいちごロール     ◇焼海苔     ◇徳島鬼うまラー油     ◇阿波の金時黄金芋・和三盆     【特集・連載】  ◇手づくりいちごジャム     ◇ももいちごロール     ◇焼海苔     ◇徳島鬼うまラー油     ◇阿波の金時黄金芋・和三盆     
人(徳島県人またはゆかりのある人物)
人(徳島県人またはゆかりのある人物)
21世紀枠で甲子園に初出場する城南高野球部の監督
森恭仁(もりやすひと)さん   2011/1/29 10:23
メールで記事を紹介する    印刷する

21世紀枠で甲子園に初出場する城南高野球部の監督 歓喜に沸き立つ後輩たちの姿が誇らしかった。「常勝チームでなく、今まで勝てなかった学校で甲子園に行けることがうれしい」。創部113年目で母校を聖地に導いた熱血監督は感慨に浸る。

 不安だらけで発表の日を迎えた。「選ばれなかったら、あの子たちは明日からどうなるのか」。吉報を受けて胸をなで下した。

 小学4年生で野球を始めて城南に進学。主砲となった2年生夏の県大会準決勝は徳島商に2-27の記録的な大敗を喫した。最後は主将を務めたが、強豪の壁は厚く「甲子園なんて遠い存在だった」。

 京都教育大に進み、教員採用試験で答えた志望理由が「母校で高校野球の監督がしたいから」。初任地の川島で初めて野球部の監督に就任。2004年に鳴門一を率いて初めて甲子園の土を踏んだ。

 この経験を後輩に伝えようと06年、母校に戻り部員に聞いた。「何を目指す」。帰ってきた答えは「県で一つ勝って校歌を歌いたい」。すると迷いなく即答した。「俺は甲子園に行きたい」

 母校を強くする思いは強い。ユニホームを一新し、胸に「城南」の2文字を刻んで伝統を重んじた。練習試合を数多くこなすため、部で初めてマイクロバスを購入した。自らがハンドルを握って遠征にも出掛ける。

 「野球だけできても駄目だ」と口酸っぱく言う。技術より人間力を重視し、日常の目標を記したノートを毎週提出させる。学校生活に向かう意識を変え、将来のリーダーに育ってもらいたいと願う。

 帽子のひさしには「大願成就」の4文字が記されている。野球に熱中する長男の大成君(14)と次男の大就君(11)の名前から取った。もちろん、甲子園出場の願いも込めている。

 野球と家庭の両立のため、練習後はすぐに帰宅。「家族を犠牲にしやすい野球部監督のイメージを払しょくしたい」と率先して夕食作りや洗濯もこなす。徳島市上八万町星河内。43歳。(阿部研一)

注目のコンテンツ
徳島新聞社