記事入力 : 2011/02/04 12:02:10
徴兵:芸能兵士たちの過酷な現実(中)
歌手PSY(33、本名パク・ジェサン)=09年7月除隊=は服務中、「芸能兵士を現役として認めない雰囲気があったため、がっかりしたことがある。芸能人が現役の一般兵士として除隊すれば拍手されるが、僕は毎週、将兵らの前で公演を行い拍手される、と自分を慰めた」と打ち明けた。
芸能兵士と呼ばれる「国防広報支援隊員」は、将兵70万人の士気を高める役割を果たす、一種の「特殊部隊」だ。1995年に創立したが、前政権から軍の映画やミュージカル制作など、芸能人のイメージを積極的に活用し始めた。
現在イ・ドンゴンやイ・ジュンギなど17人の隊員が、ソウル市竜山区竜山洞の国防部兵営内で生活し、慰問公演や国軍放送、軍のミュージカル、国軍映画などに出演している。社会で歌手、俳優、コメディアンとして活動していた人が多く、コンピューターグラフィッカーや作曲家、マジシャンもいる。
国防広報院が一般部隊から選ぶが、競争率は最高10分の1を超えるという。広報支援隊側は「昨年は特にイベントが多く、隊員たちが約250件の公演を行った」と話した。
俳優コン・ユ(31、本名コン・ジチョル)=09年12月除隊=は「一般の部隊にいたときからイベント出演の依頼がとても多かったため、7カ月後に広報支援隊に移った」と話した。
俳優ペク・ポンギ(30)=09年5月除隊=は捜索大隊で6カ月服務した後、芸能兵士に志願したケースだ。
- 2009年初め、国防部が公開した広報支援隊員の内部班での姿。/写真=ホ・ヨンハン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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