野球賭博事件に続き、角界を大きく揺るがす八百長疑惑。3日はNHK福祉大相撲や日本大相撲トーナメントの中止が相次いで決まった。3月13日から大阪で始まる春場所は開催できるのか。地方の関係者は気をもみ始めている。
春場所開催時に横綱白鵬が所属する宮城野部屋に宿舎を提供している堺市の建設業「キタケン工業」。受け入れの窓口を務める北田和美さん(61)は「(白鵬が)一人横綱として努力しているのにとても残念」と話す。場所の開催を願う一方で、「日本相撲協会はこの問題を決してうやむやにしてはいけない」と力を込めた。
錣山(しころやま)部屋の力士が滞在する奈良県大和高田市のガス会社では、期間中は稽古場への出入りを自由にしているため、近隣住民が大勢訪れるという。担当の男性社員は「場所があるなら例年通り来るだろうが、(ファンは)メールのやりとりをどう思うだろうか」と心配そうに話した。