大相撲の八百長メール問題で、2日に行われた理事会で事情を聴かれた13人のうち、竹縄親方(35)=元幕内春日錦、十両千代白鵬(27)=九重、三段目の恵那司(31)=入間川=の3人が八百長の事実を認めていたことが3日、明らかになった。
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さいたま市中央区の入間川部屋では、力士たちがぶつかり稽古を繰り返す中、日本相撲協会の聴取で八百長を認めた三段目の恵那司の姿はなかった。入間川親方(元関脇栃司)は「体調が悪く、寝込んでいる」とした上で、八百長疑惑について「10年以上指導してきているので信じたい。ショックで『まさか』という気持ちだ」。険しい表情を崩さなかった。同じく関与を認めた竹縄親方が所属する東京都墨田区の春日野部屋。出入りする力士たちは、報道陣からの問い掛けに目を伏せて終始無言。十両の千代白鵬が所属する九重部屋(墨田区)でも「ビシッ」と鉄砲柱をたたく音が響いた。