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2011年2月3日(木) 19:27 |
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林原、新経営陣のもと再建目指す
岡山市のバイオ企業林原などグループ3社が経営破たんに陥り、2日から会社更生手続に入りました。 3日から新しい経営陣のもと、事業を続けながら経営再建を目指すことになります。
林原本社では、3日朝も通常と変わらず社員が出社しました。 林原グループは、3日発表したプレスリリースで、取引先に対して今後も製品を安定供給すると発表しました。 また、これまで通りの条件で取引が続くなら、原材料費などは全額支払うとしています。 林原は、金融機関との間での私的整理を目指していましたが不調に終わり、2日会社更生法適用を申請し受理されました。 負債総額は、グループ全体で1500億円に上ると見られていて、岡山県内では最大規模の経営破たんとなりました。 一連の経営の責任を取り、2日付けで林原健社長と林原靖専務は退任し、新たに福田恵温氏が社長に、十川高尚氏が専務に就任しました。 当初、林原が目指した事業再生ADRは、金融機関の債権が対象でしたが、会社更生手続では一般の納入業者などの債権も対象となります。 一方でメリットも多くあると、会社更生手続を経験した弁護士は話します。 林原のメインバンクの中国銀行は、2日夜の会見で担保が確保できていない融資が198億円に上ることを明らかにしました。 その上で今後も支援を続ける方針です。 林原は、今後収益性の高いトレハロースなどの食品部門や、インターフェロンなどの化学薬品部門の事業を残し、化石発掘などのメセナ部門は、新たなスポンサーに売却するという方法で経営再建の道を探ります。
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