事情聴取の録音 証拠採用決定
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事情聴取の録音 証拠採用決定

2月3日 16時35分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

民主党の小沢元代表の政治資金を巡る事件で、収支報告書にうその記載をした罪に問われている石川知裕衆議院議員らの裁判で、石川議員が東京地検特捜部の任意の事情聴取を受けた際のやり取りを録音したICレコーダーが、証拠として採用されることが決まりました。今月7日に始まる裁判では、起訴の内容を認めた供述調書の信用性などが焦点になります。

この事件で、東京地検特捜部は、小沢元代表に対する検察審査会の議決を受け、去年5月、元秘書で衆議院議員の石川知裕被告(37)から任意で事情を聴きました。石川議員はこの際のすべてのやり取りをICレコーダーで録音していて、このICレコーダーが、今月7日に初公判が開かれる石川議員ら元秘書3人の裁判で、証拠として採用されることが決まりました。この中で、検察官は「捜査段階の供述を翻すと、検察審査会の小沢元代表への心証が悪くなる」などと言って、石川議員が起訴の内容を認めた供述を変えないよう求めていたということです。石川議員側は、裁判で「供述調書は事実と異なる」と主張する方針で、裁判では、起訴の内容を認めた供述調書の信用性などが焦点になります。また、検察は、石川議員らが収支報告書にうその記載をした動機や背景の事情として、「建設会社から石川議員らに1億円の裏金が渡っていた」と主張する方針ですが、裁判では、建設会社の元社長のほか、元会長が証人として呼ばれることも決まりました。石川議員らは裏金の受け取りを一貫して否定していて、裁判では、事件の背景事情も焦点になります。