遼　佑に負けない

　石川遼（１９）＝パナソニック＝が佑ちゃん人気に刺激を受けた。３日、沖縄県南城市の琉球ＧＣで６日間に及ぶゴルフ合宿を打ち上げ。暖かい南国で米ツアーに向けて体を仕上げたが、同じ沖縄でキャンプに励む日本ハム・斎藤佑樹投手（２２）のフィーバーぶりには「あらためてすごいと思った」としみじみ。国民的スポーツのプロ野球に負けじとゴルフ人気も押し上げるべく、さらなる活躍を誓った。

　日本中から注目を浴びているルーキー右腕の動向に、遼の視線も注がれていた。沖縄・名護で初のキャンプに臨んでいるプロ野球・日本ハムの斎藤。連日のフィーバーぶりに、さすがの１９歳も目を丸くした。

　「一度もお会いしたことがないとは思えないくらい、毎日（斎藤投手を）見てますね。日本ハムに入っただけでファンが熱くなる。あらためてプロ野球人気はすごい」

　感じ入ったのは斎藤人気であり、プロ野球人気。ゴルフも遼ら若手の活躍もあって人気上昇中だが、佑ちゃんフィーバーには「やはり野球は国民的スポーツ」と実感。オフシーズンでも注目を集めるプロ野球に、「何十年かかるか分からないけど、ゴルフもそういうスポーツにしたい」と“地位向上”を思い描く。

　６日間の合宿では筋トレや打ち込みのほかに計４ラウンドを消化。「きょうはいいスイングができた。沖縄に来たかいがあった」。５日には約２カ月にわたる米国遠征に出発。１７日開幕のノーザントラスト・オープンまで時間はあるが、気持ちはすでに高まっている。

　「この合宿が１００点かどうかはこれから次第。アメリカでもしっかり準備したい」。キャディーバッグには「気持ちがピリッとする」と日の丸のマークも入れた。心身ともに仕上げて臨む米ツアー。コースでの奮闘で、プロ野球に負けない話題を届ける。　（寺西雅広）