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【大相撲】

八百長力士、元春日錦ら除名処分も 角界史上初の厳罰の可能性

2011年2月4日 紙面から

 衝撃的な大相撲での八百長発覚から一夜明けた3日、日本相撲協会の調査が本格的に始まり、八百長に関与したとされる力士があらたに1人加わり14人に増え、八百長を認めた力士ら3人と十両の清瀬海の4人には角界初の除名処分となる可能性も出てきた。また、本場所を中継するNHKは、11日に開催する予定だった福祉大相撲(両国国技館)の中止を決め、3月の春場所中継中止の可能性も示唆した。フジテレビも6日に予定していた日本大相撲トーナメント(同)の中止を発表。枝野幸男官房長官は同協会が目指す公益財団法人の申請に対し、却下の可能性に言及した。国技が、どんどん窮地に立たされていく。 

 角界初の除名も検討へ−。日本相撲協会が2日に開いた緊急理事会で八百長していたことを認めた竹縄親方(元幕内春日錦)、十両千代白鵬、三段目恵那司、否認した十両清瀬海が6日の臨時理事会で除名される可能性が出てきた。

 ある理事は3日、「除名か解雇。協会はそれほど重大なことだと捉えている」と話し、また別の理事も「永久追放だ」と除名をにおわせた。

 除名はけん責から解雇まで5段階ある賞罰とは別。理事会の決議で退職金が支給される場合もある解雇と違い、除名は支給がない。名誉の部分でも解雇とは比較にならない処分といえる。

 昨年7月の理事会で野球賭博に関与した前大嶽親方(元関脇貴闘力)と元大関琴光喜でも処分は解雇。放駒理事長(元大関魁傑)は2日の記者会見で「今回の問題は相撲界の根底を揺るがす」とし、野球賭博問題時より危機感があるか? と聞かれると「そう考えています」と話していた。

 本業でのファンへの裏切り行為であり、放駒理事長のその認識を踏まえて考えれば、6日の臨時理事会で除名される可能性はある。

 現時点で八百長への関与を否認している清瀬海も昨年6月、竹縄親方に対し、過去にやりとりしたメールを消去するよう依頼していたことが3日までに明らかになった。

 この日から特別調査委の事情聴取が都内のホテルで開始された。文科省へ出向く前に記者会見した放駒理事長は「事実、あったことだが、もう一度調査委にやっていただく」と徹底調査を敢行した上で、厳罰に処す考えだ。

 

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