関西テレビ放送株式会社

大阪地検特捜部の証拠品改ざん事件で、犯人隠避の罪で起訴された当時の特捜部長と副部長がおよそ４ヶ月ぶりに保釈されました。
部下の犯行を隠したとして起訴された大阪地検の前の特捜部長・大坪弘道被告（５７）と、元副部長の佐賀元明被告（５０）はそれぞれの弁護士の車に乗って１２１日ぶりに拘置所を出ました。
その後会見にのぞんだ大坪被告は「自分の名誉を晴らすためには、戦いもやむなしという気持ちは持っている。村木さんを逮捕し、長期間にわたり拘留することになったことについては、誠に申し訳なかった」と話しました。
また、佐賀被告は「前田（被告の犯行）を隠避したという事実はございません。その詳細は今後の公判で明らかにしていくことになると思います」と話しました。
２人は一貫して無罪を主張していて、裁判では古巣である検察庁を相手に全面対決が予想されます。

４月の統一地方選挙に向けて、民主党大阪府連は大阪府と大阪市の二重行政を解消するための施設の設立などを柱にしたマニフェストを発表しました。
民主党は、マニフェストで府と市の二重行政を解消し、「共同事務センター」を設立することによって行政窓口を一本化して、サービス向上に努めるとしています。
民主党が大阪府連として統一地方選挙のマニフェストを出すのはこれが初めてです。
樽床伸二・大阪府連代表「少なくとも府と市がテーブルについて目標を共有して具体的なプランをつくる共同作業がないと前に進んでいかないと思う」。
統一地方選をめぐっては、橋下知事率いる「大阪維新の会」が「大阪都構想」を、また、自民党は「大阪広域戦略協議会」の設置を、それぞれ統一地方選挙のマニフェストに掲げています。

兵庫県伊丹市で野鳥の死骸から高病原性鳥インフルエンザウィルスが検出されたことを受け、大阪の動物園も対策に乗り出しました。

今月１２日と２５日に兵庫県伊丹市の池で見つかった鳥の死骸から、高病原性鳥インフルエンザウィルスが検出され、検査の結果ウィルスが強毒性だったことが分かりました。これを受け大阪の天王寺動物園では、入園者の靴に付いた野鳥の糞などから鳥へ感染するのを防ごうと２９日から入口に消毒液を染み込ませたマットを敷いて靴の消毒を呼びかけています。また、鳥舎の中に入ってカモやサギなどを間近に見られる「鳥の楽園」が閉鎖されサバンナゾーンでのホロホロチョウの放し飼いが中止されました。各地の動物園でも入園者の靴の消毒が始まっていて神戸の王子動物園や姫路セントラルパークでは鳥との触れ合いコーナーが中止されるなど警戒が強まっています。

２９日午前、京都市上京区で自転車に乗った女性が開いた車のドアに当たって転倒し、その後別の車にはねられ、死亡しました。

２９日午前９時半頃、京都市上京区の五辻通で２８歳の女性が自転車で走っていたところ、停車していた車の運転手が降りようとしてあけたドアに衝突して転倒しました。その後、女性は後から走ってきたトラックにはねられ、病院に運ばれましたが、約３時間後に死亡しました。
死亡したのは京都市左京区に住む公立中学校教員、田中智絵さん（２８）で、自宅から中学校へ向かう途中だったとみられます。五辻通は幅約６メートルの西向きの一方通行道路で警察はドアを開けた運転手が後を確認していたか調べています。

この春卒業する大学生の就職内定率が過去最低を記録するなか、関西圏で最大の合同企業説明会が大阪市内で開かれました。

京セラドーム大阪で開かれたこのイベントには、業種を問わず１４０社以上の企業が参加しました。文部科学省の調べでは、この春卒業予定の大学生の就職内定率は６８・８％と、調査開始以来最低となっています。超氷河期とも呼ばれる就職状況ですが、２９日は、より多くの企業の説明を聞いて視野を広げようと、来年卒業予定の学生約８０００人が集まりました。
参加した学生は「今一社聞いてきたんですけど、思っていたのと違う感じで、来て良かったと思います」しんどいですけどここが踏ん張り時、明暗を分ける時期やなと思います」などと話しました。
このイベントは３０日も行われる予定です。

京都市では、関西のＮＰＯ・ＮＧＯなどが参加する就職説明会がおこなわれました。

この説明会は大卒者の就職内定率が過去最低となる中、ＮＰＯなどが学生に新たな就職先として考えてもらおうと開いたものです。ＮＰＯといえば、無給のボランティアといったイメージがありますが、主催者によると最近有給の団体も増えているということで、１４の団体が学生にＰＲを行いました。
参加した学生は「国際協力関係で仕事を探そうと思った」「どうやったらＮＰＯに入って、活躍ができるのかをききたいなと」などと話しました。
主催者は今後も同様の説明会を開催したいと話しています。

生マグロの水揚げ高が国内トップクラスの和歌山県那智勝浦町では、「まぐろ祭」が開かれました。

この催しはマグロの肉質が最も良いこの時期に毎年開かれているものです。会場では重さ４０キロのマグロの「一頭造り」が披露され、３０００人分の刺身がさばかれました。マグロの頭を焼いた「かぶと焼き」やマグロ汁も無料で振る舞われ、旬の味に長蛇の列ができていました。

兵庫県篠山市では「いのしし祭」が開かれ、ウリ坊たちが白熱したレースを繰り広げました。

地元特産のイノシシを広く知ってもらおうと開かれたこの催しでは、イノシシの肉をはさんだ「丹波ーガー」などユニークな料理も販売されました。訪れた人は「きょうは寒いのですごくあったまります」と話し、冬の丹波の味覚を満喫していました。

車のタイヤチューブのような乗り物で斜面を勢いよくすべる「チュービングレース」途中、勢いのあまり、放り出されたりしながら雪の上を大人も子供も滑り落ちていきます。ここ、滋賀県高島市のスキー場では、久しぶりに寒さが緩み、参加者はスリル満点の雪遊びをめいいっぱい、全身で楽しんでいました。

大阪府門真市で、去年９月１７歳の少女を暴行し死亡させたとして逮捕された少女の姉と交際相手の男が犯行後、凶器の椅子を廃棄していたことがわかりました。

傷害致死の疑いで再逮捕された梅�ｱ大吾郎容疑者（３０）と田代恵里子容疑者（２１）は２９日朝、身柄を大阪地検に移されました。
警察によりますと、２人は去年９月、門真市の恵里子容疑者の実家で妹の悠里子さん（当時１７）を木製の椅子で顔や背中を殴るなどして死亡させたとされます。暴行の直前に、二人が悠里子さんを母屋から離れに呼び出したところ、悠里子さんが体調不良を訴えたため、「嘘をついていると思い腹が立ってやった」などと容疑を認めています。その後の調べで、２人が犯行後、暴行に使った椅子を廃棄していたことがわかり、警察は、２人が暴行を隠そうとしたとみて調べています。

兵庫県伊丹市で見つかった野鳥の死骸から検出された高病原性鳥インフルエンザウイルスが強毒性だったことがわかりました。

伊丹市の瑞ヶ池では今月１２日に野鳥のホシハジロの死骸、今月２５日にカイツブリの死骸が見つかっていて、高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されていました。その後行われた確定検査の結果、ウイルスはＨ５Ｎ１亜型の強毒性だったことがわかりました。県ではすでに現場から半径２０キロ以内の養鶏場への立ち入り調査を行っていて異常は確認されていません。しかし今回の結果をうけ環境省は現場から半径１０キロ圏内の警戒レベルを最高の３に引き上げ３０日、周辺の池などで野鳥の糞の調査を行います。環境省は「鳥インフルエンザは感染した鳥と濃密に接触しない限り通常、人には感染しない。過度な心配はせずに冷静に行動してほしい」と呼びかけています。

大阪府の橋下知事は槇尾川ダム建設の是非を巡り地元住民と意見交換しましたが議論は物別れに終わりました。
橋下知事は２８日、自身が工事の見直しを訴えている槇尾川ダムの建設現場を視察に訪れました。
その後、地元住民との意見交換会でダムでは無く河川の改修で水害に備える案を提示しましたが建設推進派の住民らは工事の続行を強く求めました。
「河川改修の方がダムより安心安全ということでもダムなのでしょうか？」（橋下知事）
「はい、ダムだと思っております」（建設推進派住民）
「ダム作ろうといったのは地元ではなく大阪府やで、間違えたらあかんで」（建設推進派住民）
意見交換はおよそ４時間にわたって行われましたが平行線のままで、橋下知事は終了後建設の是非について「今後は府庁内で議論を詰めていく」と話しました。