関西テレビ放送株式会社

大阪地検特捜部の証拠品改ざん事件で、大阪地方裁判所は犯人隠避罪で起訴された前特捜部長の大坪弘道被告（５７）と、元副部長の佐賀元明被告（５０）の保釈を認める決定をしました。保釈保証金はいずれも１５００万円で、検察側はこの決定を不服として準抗告しています。

幼少期の予防接種でＢ型肝炎に感染したとして、全国の患者や遺族が国に賠償を求めている裁判で、政府は和解案の受け入れを表明しました。
Ｂ型肝炎を巡る集団訴訟では、全国１０の裁判所で６００人以上の患者や遺族が国に賠償を求めていて、今月、札幌地裁が和解案を提示しました。和解案は死亡や肝がんの患者などに最大３６００万円を支払うといった内容で、原告側はすでに受け入れを決めていました。対する国側も２８日、受け入れを表明しました。しかし国は、発症から２０年以上が経過している患者の救済について態度を示しておらず、原告側からは不満の声も出ています。大阪訴訟の原告・小池真紀子さんは「発症から２０年経った長い間苦しんだ患者こそが切り捨てられることなく、わけ隔てなく救済してほしい」と話しています。今後の国側の対応によっては、和解の基本合意は難航も予想されます。

映画「アバター」などの海賊版ブルーレイを販売したとして、兵庫県伊丹市に住む男が逮捕されました。海賊版ブルーレイの摘発は全国で初めてだということです。
著作権法違反の疑いで逮捕された伊丹市の無職、園原博文容疑者（４６）は去年８月、映画「アバター」などの海賊版ブルーレイを２８００円で男性会社員に売った疑いがもたれています。園原容疑者の自宅からはブルーレイディスク２２枚やＤＶＤおよそ２万３０００枚、また海賊版を作るためのコンピューターなどが押収されています。園原容疑者は調べに対し「まったく身に覚えがない」と容疑を否認しています。業界団体によりますと海賊版ブルーレイの摘発は全国で初めてだということです。

大阪府和泉市で建設中の槇尾川ダム巡り橋下知事は２８日、現場を視察し、住民と意見交換を行いました。
橋下知事が視察に訪れたのは大阪府和泉市にある槇尾川ダム建設現場です。
実はこのダム、おととし９月に工事が始まりましたが、その直後に橋下知事が「ダムは原則作りたくない」と「待った」をかけたのです。
それから１年以上にわたり工事が中断するという異例の状態となっています。
橋下知事は専門家を集め建設の是非について検討を続けてきましたがどれだけ議論を重ねても意見は平行線のまま。
結局、最終的な結論は橋下知事の判断にゆだねられています現場を視察した橋下知事は、「今のままではダメですね。コンクリートの壁（＝ダム）を作ったとしても、今の町のままでは（よくない）。雨に強くない町だと思いますね」と話しました。
水害から住民の命を守る最も良い方法は何なのか。
橋下知事は最終判断に向け、ダム建設を求める住民らと意見交換を行いました。

国が行った予防接種でＢ型肝炎に感染したとして全国の患者らが国に賠償を求めている裁判で、政府は、札幌地方裁判所が示した全員を救済する和解案を受け入れることを正式に表明しました。大阪の原告からも安堵の声が聞かれました。

【大阪訴訟の原告・小池真紀子さん】「これから前進していけると思って、喜んでいます」
この裁判は、国が行った集団予防接種でＢ型肝炎ウイルスに感染したとして、全国１０の裁判所で６００人以上の患者らが国に賠償を求めているものです。このうち、札幌地方裁判所は今月１１日、全員を救済する和解案を提示しました。和解案では「死亡や肝がんなどの患者に３６００万円を給付し、ウイルスに感染しているものの発症していない「キャリア」には和解金５０万円や定期検査の費用を負担する」などとしています。原告側はすでに和解案の受け入れを決めていて、２８日に国側も受け入れを正式に表明しました。
【細川律夫厚労相】「裁判所の見解を受け入れることとし、早期に基本合意に至るよう引き続き誠実に協議を進めてまいります」
【大阪訴訟の原告・小池真紀子さん】「今後、私たちが安心して暮らせるように、恒久対策に向けて話し合っていきたいと思います」
裁判は今後、各地で和解が成立することになります。政府の試算では救済の対象は４０万人を超え、最大３兆２０００億円が必要で、財源の確保が課題となります。

２８日、大阪市西淀川区で水道管が破裂して道路に水があふれ出しました。半径１５０メートルの広い範囲が冠水し、住宅や商店８軒が床下まで水に浸かる被害が出ました。
午前７時半ごろ、大阪市西淀川区千舟１丁目で「水道管が破裂し水が高さ５０センチくらいまで吹き上がっている」と通行人から通報がありました。警察や消防が駆けつけたところ、歩道のマンホールから水が吹き出していて付近の道路が半径１５０メートルにわたって水浸しになりました。この影響で、住宅と商店あわせて８軒が床下まで水につかりました。
床下浸水の被害にあった女性は、「雨降っていないのに水が入ってきておかしいなと思ったびっくりした」と話していました。また床下浸水の自転車販売店の店員は、「全部水を出さないと（営業は）厳しい」と話していました。
大阪市水道局によると、歩道の下にある直径７０センチの工業用水の水道管が破裂したということです。この水道管は、５０年前に設置されたもので、水道局は、老朽化で破裂した可能性もあるとみて原因を調べています。

去年の参議院議員選挙で一票の価値に最大５倍の格差が生じたのは、憲法違反だと大阪の有権者が訴えていた裁判で、大阪高等裁判所は「違憲状態」であると判断しました。
この裁判は、去年７月の参議院議員選挙について「選挙区によって一票の価値に最大５倍の格差が生じたのは憲法の「選挙権の平等」に違反する」として箕面市の男性が選挙の無効を求めたものです。
判決で大阪高等裁判所の紙浦健二裁判長は「議員１人あたりの有権者数が最も少ない選挙区の選挙権の価値を１票とすると、有権者数が最も多い選挙区では価値が０．２票しかないと指摘しました。
その上で「投票価値が著しい不平等状態にあった」として、「違憲状態」であるとの判断を示しました。
選挙の無効については訴えを退けました。
判決後の会見で原告団の久保利英明弁護士は、「一人一票で選ばれた国会議員が国政をやらないと、この国の政治としておかしい。
民主国家とはいえない」と話しました。
全国で起こされている一票の格差を問う訴訟では、「違憲」や「違憲状態」とする判決が相次いでいて最高裁は、各地の裁判所の判決が出そろったあとに判断を示すとみられています。

大阪府は公立中学校での給食実施のため、５年間で３００億円を予算に盛り込む方針を示しました。
橋下知事は来年度予算編成に向けて、教育委員会からヒアリングを行いました。
その中で、全国で最も低い公立中学校の給食実施率を上げるため、初期投資費用として市町村に対し、来年度から５年間で３００億円の補助金を計上する考えを明らかにしました。
橋下知事は、「毎年の決算剰余金などトータルで見ても、年間６０億円の枠の設定はできる」「念願の公立給食が実現できるので、（市町村に要求するなど）有権者にも動いてもらいたい」と話しました。
また、私立高校無償化にともなう朝鮮学校への補助金については、「金総書記の肖像画を外す」など４つの支給条件に回答がないことから、来年度の当初予算に盛り込まないとしました。

京都の清水寺では、文化財の種類やその保管場所の一覧表をもとに、運び出した文化財を確認して消防訓練が行なわれました。
訓練は、清水寺の経堂から出火したとの想定で行なわれました。
京都市消防局は仏像などの文化財を確実に運び出すため、文化財の種類やその保管場所の一覧表「文化財セーフティーカード」と「文化財タグ」の作成を進めています。
訓練では一斉放水のほか、消防隊が仏像の模型を避難させ、文化財に割り当てられたタグと一致するか、確認が行なわれました。
消防局は京都市内の寺院や神社を対象に、セーフティーカードとタグを作成していて、３月から運用を始める方針です。

２８日朝、大阪市西淀川区で水道管が破裂して道路に水があふれ出し、付近の住宅や商店が床下浸水する被害が出ました。
午前７時半ごろ、大阪市西淀川区千舟１丁目で、「水が高さ５０センチくらいまで吹き上がっている」と通行人から通報がありました。
警察や消防が駆けつけたところ、マンホールから水が吹き出して、付近の道路が半径１５０メートルにわたって冠水していて、住宅２棟と商店１棟が３０センチ床下浸水しました。
浸水した店の人は、「勢いがすごかった」「困ったけど、どうしようもないもんね、こればっかりは。初めてやな、こんなこと。（店の営業は）無理や」と話していました。
大阪市水道局によると、歩道の下を通る直径７０センチの工業用水の水道管が破裂したということです。
水道局では道路の片側２車線を封鎖して、復旧作業を行うとともに、破裂の原因を詳しく調べています。

２８日未明、大阪府能勢町で住宅が全焼する火事があり、男性２人が死亡し、１人が大けがをしました。
午前２時２０分ごろ、大阪府能勢町宿野で「家が燃えている」と消防に通報がありました。
消防車１４台が出動し、火は約２時間半後に消し止められましたが、木造２階建ての住宅、延べ約１００平方メートルが全焼しました。
近くに住む女性は、「（火事で）夕焼けみたいにもの。すごく赤くなっていて、『火事じゃない？』と娘に言った」と当時の様子を話しています。
この火事で、１階の焼け跡から２人の遺体が見つかりました。
警察によると、この住宅には高齢の３人の兄弟が住んでいて、うち高田静夫さん（６４）は火事に気付いて２階から飛び降りて脱出しましたが、足の骨を折り重傷です。
また、兄の精次さん（７０）と繁治さん（６８）が所在不明になっていて、警察では、遺体の身元の確認を進めるとともに、消防と合同で実況見分をして、出火の原因を調べています。

去年１１月、兵庫県西宮市で建築士の夫婦が殺害された事件で、警察は事情聴取の前に自殺した男を、２８日午後にも殺人の疑いで書類送検する方針です。
この事件は去年１１月、西宮市の建築士・水田実（６２）さんと妻の輝子（６２）さんが殺害されたもので、事件の５日後、警察の事情聴取の前に、６１歳の男が自宅マンションから飛び降り自殺しました。
その後、この男と共謀した疑いで堺市の飲食店店員・三宅則行容疑者が逮捕され、「１億円の報酬で協力を頼まれた。凶器の包丁は自殺した男が用意した」と供述しています。
また、事件現場に自殺した男のメガネが残っていたほか、輝子さんから男の口座に約１０００万円の送金記録があったことから、警察は男が金銭トラブルから犯行を主導したとして、２８日午後にも殺人の疑いで書類送検する方針です。

２７日夜、大阪市生野区のマンションで男性が２人組の男とトラブルになり、拳銃で撃たれた事件で、発砲したのは５０歳代の男であることが分かりました。
この事件は２７日午後１０時半頃、生野区鶴橋のマンションの一室で、住人で職業不明の木村正一さん（５４）が拳銃で腹を撃たれたものです。
木村さんは弾が脇腹を貫通しているとみられ、意識不明の重体です。
警察によりますと、木村さんは元暴力団組員で、２人組とトラブルになった際、木村さんが挑発するような言葉を掛けたことに、年長の５０歳代の男が激高し発砲したということです。
５０歳代の男は身長１６０センチくらい、もう１人は２０歳代後半で、トレーナーを着用していて、警察は殺人未遂と銃刀法違反容疑で捜査しています。

近畿でも厳しい寒さが続いています。
兵庫県豊岡市では雪が降り続き、豪雪警戒本部を設置して注意を呼び掛けています。
日本海側の兵庫県北部は２８日も冷え込み、雪が断続的に降り続いています。
雪かきをしていた住民は、「大変ですね。例年にないくらい、雪が多いので」と話しました。
豊岡市の山間部では２メートルを超える雪が積もり、警戒ラインを超えたため、２７日、市は豪雪警戒本部を設置しました。
会議では緊急車両が通れるよう、道路の除雪作業の優先順位を決めたり、地域住民や民間の除雪業者との協力体制について確認しました。
豊岡市の中貝宗治市長は、「緊張の糸を緩めないように、くれぐれもお願いします」と訓示を述べました。
除雪作業中に足を滑らせ、屋根から転落する事故が増えており、市は注意を呼びかけています。

阪神電鉄はことし４月１日付で、坂井信也社長が会長し就任し新しい社長に藤原崇起常務を昇格させると発表しました。阪神電鉄はきのう記者会見を開き、藤原常務がことし４月１日付けで新たに社長に就任すると発表しました。現在の坂井社長は会長に就任します。阪神電鉄は社長交代の理由について「阪神なんば線の開業や甲子園球場のリニューアルを終えた今がバトンをつなぐ時期だと感じた」と説明しました。藤原崇起次期社長は「現在のところ非常にプロジェクトが順調にいっている。新しい事業に対する感覚を磨く、そういう人材を育成していくことで強い阪神電車をめざしていければと思っている」と話していました。また阪神タイガースのオーナーは今後も坂井社長が務めます。

きのう夜、大阪市のマンションで、男性が２人組の男に銃のようなもので腹を撃たれる事件がありました。きのう午後１０時半頃、生野区鶴橋のマンションで、「男性が腹を刺された」と同じ部屋にいた知人から通報がありました。警察がかけつけると住人の５０代の男性が銃のようなもので腹を撃たれていて、重傷です。警察によると部屋では男性４人が２対２でトラブルになり、一方の２人組が被害男性の腹を撃って逃げました。マンションの同じ階に住む人ＯＮ「喧嘩しているような声を聞いた」「無茶苦茶にまくし立てていた」と話していました。逃げた男はひとりは５０歳代くらいで、もうひとりは２０歳代後半、共に身長１６０センチほどだということです。