2011年 2月 3日
林原が経営破綻 再建へ
岡山市の林原などグループ3社が会社更生法の適用を申請しました。今後は裁判所の監督のもと支援企業を募りながら再建を図ります。会社更生法の申請から一夜明けた3日、岡山市北区の林原本社では社員が普段と変わらない様子で出社していました。会社更生法では事業を継続しながら再生を目指すことになり、林原では3日甘味料に使われるトレハロースなどの商品について安定供給を継続していくと発表しました。林原の負債総額は1300億円以上で岡山県内では過去最大の経営破たんとなります。金融機関以外の一般の取引先の債権については全額支払う方針です。更生法の開始決定は来月中にも行われ、その後、支援企業選びが本格化する見通しですが、すでに複数の企業が名乗り出ているということです。

節分豆まき式
節分の3日、岡山市の最上稲荷では恒例の節分豆まき式が行われ、福を求める大勢の人で賑わいました。今年は、ゲストにタレントの安めぐみさんや、アンガールズらを迎え、約750人の福男福女とともに約10万袋、2トンの豆をまきました。豆が入った袋には台湾ペア旅行や液晶テレビなどが当たるクジが付いていて、あちらこちらで争奪戦が繰り広げられていました。最上稲荷によりますと、3日は約3万人の参拝客が訪れたということです。

岡山市で路上強盗
3日未明岡山市の路上で会社役員の男性が複数の男に殴られ、現金約18万円が入ったリュックサックを奪われました。警察では強盗傷害事件として逃げた男らの行方を追っています。3日午前1時45分頃岡山市北区岡南町の路上で自転車で出勤していた岡山市の41歳の男性会社役員がいきなり6、7人の男に顔を殴られるなどして現金約18万円の入ったリュックサックを奪われました。男らは南の方向に走って逃げたということです。男性は顔や鼻の骨を折るなど重傷模様で、病院で手当てを受けていますが命に別条はないということです。警察では強盗傷害の疑いで逃げた男らの行方を追っています。

岡山市3300万円の不適正経理
岡山市が、昨年度の事務費約3300万円について不適正な経理処理を行っていたことが市の独自調査で明らかになりました。岡山市によりますと、不適正な経理処理の総額は、約3260万円で、このうち約100万円が国からの補助金でした。具体的には、契約とは違った物品を納入させたり年度をまたいで支払いを行うなどしていました。今回明らかになった不適正な経理処理の約6割が教育委員会で行われていて、北区の小学校の事務員は、不必要に遠い東区の業者のところへ81回に渡り自家用車で通い出張旅費としてガソリン代約6万円を受け取っていました。このほか、本来個人負担の印鑑や香典袋などについて総額約6万2000円分を公費で支払っていたことも明らかになりました。岡山市では去年11月、会計検査院に約9600万円の不適正な経理処理を指摘され、全庁を対象とした独自調査を行っています。

西大寺会陽 宝木取り
今月19日に行われる西大寺会陽を前に裸の男たちが奪い合う宝の木、宝木となる原木を取りに行く儀式が行われました。午前0時、岡山市の西大寺観音院を菅笠にわらじ履き姿の9人の使者が出発しました。約4キロ離れた宝木の原木がある無量寿院を目指します。宝木取りの儀式は無言の行とも呼ばれ、道中話すことは許されません。静まり返った道を提灯の明かりを頼りに黙々と進んでいきます。約40分後、無量寿院へ到着した一行。住職が祈祷した原木を箱に納めそれを受け取ると、再び無言で西大寺観音院へと向かいました。この原木から作った2本の宝木が、今月19日の午後10時、裸の男たちの群れに投げ込まれ、激しい争奪戦が繰り広げられます。

キッシンジャー博士が来月岡山に
アメリカの元国務長官で国際政治学者のキッシンジャー博士が世界情勢について語るフォーラムが来月、岡山市の岡山大学で開かれることになりました。キッシンジャー博士の岡山でのフォーラムはおととしに次いで2回目です。混迷の度合いを増す北東アジアの情勢や日米関係の今後、新たな国際秩序の構築などのテーマが予定されています。キッシンジャー博士は、アメリカニクソン政権で国務長官を務め、1970年代、世界の政治経済の表舞台で活躍。ベトナム戦争の和平交渉が評価されノーベル平和賞も受賞しています。現在も国際政治学者として世界的に影響力を持っています。パネリストは、元外務審議官で日本総研国際戦略研究所理事長を務める田中均さん、進行はフジテレビの秋元優里アナウンサーです。国際フォーラムは来月25日、岡山大学創立50周年記念館で開かれます。