国際有本さん両親「『生存』という前提守るため訴訟継続」 田原氏発言で心境+(2/2ページ)(2011.2.4 00:35

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有本さん両親「『生存』という前提守るため訴訟継続」 田原氏発言で心境

2011.2.4 00:35 (2/2ページ)
インタビューに答える、北朝鮮拉致被害者・有本恵子さんの両親、有本明弘さん(左)と嘉代子さん(右)=29日午後、神戸市長田区(甘利慈撮影)

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インタビューに答える、北朝鮮拉致被害者・有本恵子さんの両親、有本明弘さん(左)と嘉代子さん(右)=29日午後、神戸市長田区(甘利慈撮影)

 さらに、両親は拉致問題が解決に向けて進展がないことについて「北朝鮮に圧力がかけらない今の日本に期待はできない」と、政府や外務省の現状を批判。金正日総書記の健康問題や韓国との緊張状態が続く不安定な北朝鮮の現状を受け、嘉代子さんは「チャンスを逃さず、北朝鮮と交渉できる人が出てきてほしい」と切望する。

 恵子さんがロンドン留学中の1983年に姿を消して28年が過ぎ、今年も1月12日には自宅で赤飯やケーキを並べて51歳の誕生日を祝った。家族会の副代表を務める明弘さんは今も全国各地の活動に参加しているが、さすがに体力の低下を実感することも。

 明弘さんは「被害者家族は自分を含めてどんどん高齢になっており、時間はない」と不安そうに話した。

 【田原氏発言訴訟】 ジャーナリストの田原総一朗氏が平成21年4月の「朝まで生テレビ!」(テレビ朝日系)で、北朝鮮拉致被害者の有本恵子さんらについて「外務省も生きていないことは分かっている」と発言。有本さんの両親が慰謝料を求め神戸地裁に提訴した。同地裁は22年10月、田原氏が発言の根拠とした外務省高官への取材テープの提出を命じ、田原氏が即時抗告。大阪高裁は今年1月20日、地裁決定を取り消した。有本さん側は最高裁に抗告せず、テープ提出を不要とした判断が確定した。

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