国際有本さん両親「『生存』という前提守るため訴訟継続」 田原氏発言で心境+(1/2ページ)(2011.2.4 00:35

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有本さん両親「『生存』という前提守るため訴訟継続」 田原氏発言で心境

2011.2.4 00:35 (1/2ページ)
インタビューに答える、北朝鮮拉致被害者・有本恵子さんの両親、有本明弘さん(左)と嘉代子さん(右)=29日午後、神戸市長田区(甘利慈撮影)

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インタビューに答える、北朝鮮拉致被害者・有本恵子さんの両親、有本明弘さん(左)と嘉代子さん(右)=29日午後、神戸市長田区(甘利慈撮影)

 「『拉致被害者の生存』という、北朝鮮との交渉の大前提を守るため、訴訟は続けていく」

 ジャーナリストの田原総一朗氏の発言をめぐる慰謝料請求訴訟で、取材テープの提出命令を取り消した大阪高裁決定について、最高裁への抗告を断念した有本恵子さん=拉致当時(23)=の両親が産経新聞の取材に応じ、訴訟継続の意義を強調した。一方で「いまの日本には、拉致被害者を取り戻す力はない」と、進展のない現状に危機感を募らせた。

 「取材源の秘密は保護に値する」と判断した1月20日付の大阪高裁決定に対して、有本さんの父、明弘さん(82)と嘉代子さん(85)は「予想していたが残念だ」と悔しさをにじませた。ただ、「これ以上争って(決定が覆って)も、田原氏は取材テープを提出しないと思う」と淡々と話した。

 訴訟で田原氏側は、発言の根拠となった外務省幹部への取材テープの一部を文書で抜粋して裁判所に提出したが、明弘さんは「関係ない部分が多く、発言の根拠とは言い難い。やはり発言は田原氏本人の本音だと思った」と話す。

 ただ、この訴訟を通じて拉致問題に対する政府や外務省の姿勢が新たに判明したといい、「今回の訴訟に反対した人は多いが、『死んだ』と思って北朝鮮と交渉する人をいなくするためにも、訴訟の意義は大きい」と強調した。

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