02/03 12:01 更新
関門海峡のワカメを神前に供え、豊漁と航海の安全を願う、恒例の和布刈神事が3日未明に、行われました。神事は、旧暦の元日、未明の干潮時刻に行われます。午前3時前、狩衣に烏帽子姿の神職が、長さ2メートルほどのたいまつに炎を灯しました。多くの見物客が見守る中、漆黒の関門の海に、荘厳な儀式が浮かび上がります。気温3度の寒さの中、神職が、たいまつの明かりを頼りに海に膝まで浸かって、鎌で、ワカメを刈り取ました。「和布刈神事」は奈良時代から1300年以上続く、新年の伝統行事で、「万物に先駆けて芽を出し、幸福を招く」と言われるワカメを刈り取り、奉納するものです。海からあがった神職は、ワカメを神殿に奉納し、この1年の航海の安全と豊漁を祈りました。