(CNN) 道路の表面に太陽電池を埋め込み、発電して路上の雪をとかす――。米アイダホ州の小さな町セーグルに住む電気技士、スコット・ブルソー氏(53)のアイデアに、連邦当局やゼネラル・エレクトリック(GE)社が関心を示している。
ブルソー氏が考案したのは、道路を巨大な太陽光発電装置として活用するシステム。超強化ガラスの下に、車のリアウインドーの熱線と同じようなヒーターを埋め込む。残った電力は、電気自動車の充電や道路自体の照明、標識にも使うことができる。広く普及させれば地球を温暖化から守ることもできると、同氏は説明する。
同氏の試算によれば、建設費用は1マイル(約1.6キロ)につき440万ドル(約3億6000万円)。連邦道路局(FHWA)から10万ドルの資金を得て、実用化に向けた研究を進めている。
FHWAからは、この技術をまず駐車場などで試すよう助言を受けた。ブルソー氏はこれに従って、大手チェーン店などと提携して駐車場に太陽電池を埋め込み、温度調節や電気自動車の充電に使うことを当面の目標に掲げている。