「時雨殿」4月から休館 デジタル展示耐用年数迎え
小倉百人一首文化財団(理事長・立石義雄京都商工会議所会頭)は3日、文化観光施設「小倉百人一首殿堂 時雨殿」(京都市右京区)を4月から休館すると発表した。開館から5年がたち、メーンのデジタル展示施設が耐用年数を迎えたため。2月から企業経営者や学識者らでつくる「あり方検討委員会」が今後の展示や運営方法を探る。
時雨殿は嵐山の渡月橋北詰めの西に2006年1月に開館。総事業費約21億円は山内溥任天堂相談役が寄付した。床一面にデジタル映像を浮かび上がらせて楽しむかるたゲームなどができる。任天堂の協力で開発した。
これらのシステムがが耐用年数を迎えるため、いったん休館して対応を検討する。時雨殿の入館者は06年度に約8万6千人に上ったが、09年度は約3万6千人、10年度は12月末までの集計で2万4千人と減少傾向にあり、集客力を高めることも課題となっている。
委員には財団評議員でもある田中田鶴子キャリエール・インターナショナル会長、齋藤茂トーセ社長ら企業経営者や、百人一首の専門家、旅行会社の代表ら7人で構成する。6月までに提案をまとめる。再開時期も検討する。
【 2011年02月03日 23時01分 】
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