いま韓国の若者の間で、ウンチが大ブームらしい。ウンチというとキュートに聞こえるが、どんなにかわいく言ったとしても大便である。日本人からすると汚いイメージしかないが、韓国では日本のタイ焼きブームにあやかり、「ウンチ焼き」なるスイーツが人気なのだという。

このウンチ焼き、ウンチに模した形状をしており、中にはウンチを彷彿(ほうふつ)とさせるタップリのアンコが入っている。価格は2000ウォンで、日本円にして約145円。焼き加減によって、よりウンチに近い茶褐色にすることもできるし、薄い黄土色にすることもできるようだ。その形状、その中身、その色、すべてにおいて、ウンチをモチーフに作られたものらしい。

韓国人のウンチに対する情熱の注ぎっぷりは、まさに職人の域。ウンチをリアルに再現するため、ウンチ焼きの表面には無数のツブツブや、半分とろけたデザインがされている。中身のアンコがうっすらと表面に見えるのも、妙にウンコチックでリアルだ。

このウンチ焼き、韓国のいたるところで売られているらしい。日本テレビの人気番組『三都物語 ~ジャパンブランドを探れ!~』では大々的に韓国のウンチ焼きを紹介しており、仁寺洞(インサドン)で売られているウンチ焼きの映像を伝えていた。

映像では、店舗の様子も映されており、ウンチ焼きのみならず店舗のいたるところにウンチのオブジェやぬいぐるみ、張り紙などがあった。こんなにウンチづくしで大丈夫か? これが韓国のギャルにも大人気というのだから、何が流行るかわからないものである。

韓国には伝説の人糞酒・トンスルがあると言われているが、最近はあまり飲まれていないという。ウンチ焼きにはウンチが入っていないものの、トンスルの伝統がカタチだけ現代によみがえってきたのかもしれない……。

screenshot:egrim.tistory.com.