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【長野】

長野電鉄屋代線廃止へ

2011年2月3日

 長野電鉄屋代線の存廃を検討する沿線自治体などでつくる協議会は2日、屋代線を廃止し、バスによる代替運行する方針を決めた。同線は多額の累積赤字を抱えており、協議会メンバーの投票で廃止が多数になった。廃止時期やバスの代替運行本数などの具体的な対応は今後、協議会で検討する方針だ。

 屋代線は、須坂駅(須坂市)と屋代駅(千曲市)を結ぶ24・4キロ。1922(大正11)年に運行を始めた長野電鉄で最も歴史ある路線だ。しかし、乗客数は65(昭和40)年度の330万人をピークに減少を続け、昨年度は46万人に落ち込んだ。累積赤字は50億円を超え、老朽化した設備の更新などにも31億円がかかる状況になっている。

 県や千曲、須坂、長野市などでつくる協議会は、本数を増やすといった活性化策に取り組んだが目立った効果が上がらなかったという。

 長野市内で開いた協議会で、メンバー26人が無記名で投票。その結果、「廃止し、バス運行」が14人、「乗客を増やす取り組みを続ける」が11人、白票1人となった。公的資金を出してまで路線を存続させることに賛同が得られなかった結果という。

 バスによる代替運行でも年間7000万円の赤字が見込まれており、今後も自治体側の対応がポイントになりそうだ。

 

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