【第12回】たったの2100万円で大久保が逮捕されたワケ [国民は騙されている 小沢「強制起訴」の虚構]
(日刊ゲンダイ2011/2/3)
◆西松に行き詰っていた検察の保身
「西松建設違法献金事件」で、関係者が驚いたのは、次期首相と目されていた小沢の秘書が狙われたことだけではなかった。捕まった公設第1秘書、大久保隆規が犯したとされる罪が、あまりにも軽微だったからだ。
総選挙が近いのに、こんな罪で引っ張るのか。政治資金規正法に問われる場合、これまでなら「金額は1億円以上。しかも、ヤミ献金」という暗黙の基準があった。報じられた大久保の虚偽記載は2100万円。しかも、もらったカネを隠したのではなく、もらっているカネの出どころの実体を問題視した。「あれで捕まるなら、みんなアウトだよ」といった声が、あちこちで聞かれた。
案の定、裁判は、昨年1月の第2回公判でストップ。さすが検察も公判を維持できないと思ったのか、大久保の訴因に「土地取引・4億円虚偽記載」を加える修正を行っている。
なぜ、検察は、こんな危ない橋を渡ったのか。検察に詳しいジャーナリストの魚住昭氏は、「大がかりな捜査態勢を敷きながら成果を挙げられなかった検察が、メンツが潰れるのを恐れ、大久保さんを起訴した。最初から無理があったのです」と言う。
西松事件の発端は、内部告発だ。西松を退社した元副事業部長が、東京地検特捜部に、「海外でつくった1億円の裏金を日本に持ち込んだ」とタレ込んだのだ。「ゼネコン」「裏金」とくれば、「政治家」だ。特捜部は、「1億円は政界工作に使われたに違いない」と興奮し、西松の強制捜査に乗り出した。
「ところが、裏金が政界に流れた証拠が出てこなかったのです。みっともない話ですよ。タレ込み情報に振り回されて尻切れトンボになれば、特捜部は笑いモノです。責任問題も浮上しかねない。引っ込みがつかなくなった特捜部は、自己保身のために、毎日新聞が書いていた記事に飛びついたというのが真相でしょう」(魚住昭氏=前出)
大久保逮捕の1年2カ月前。毎日新聞は、〈政治団体、実態は企業〉と、西松OBがつくった政治団体が、自民党の高村や二階、民主党の小沢や山岡などに献金していると報じた。この団体は、検察が大久保の公判でダミーと主張した「新政治問題研究会」である。
検察は、1億円の裏金をあきらめて、だれもが忘れていた政治団体経由の迂回献金問題にシフトした。大久保は、利己的な特捜部による責任転嫁の犠牲になったというわけだ。
「小沢は“オール霞が関”を敵に回していた。検察としても、潰したい政治家。大久保にとっては、それも災いした」(司法ジャーナリスト)
小沢疑惑が、いかにデタラメかがハッキリしてくる。(つづく)
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検察審査を徹底追及している 森ゆうこ参院議員に「脅し」 (日刊ゲンダイ2011/2/3)
そこまでやるか!法務・検察!!
暴走検察の正体見たりだ。民主党の森ゆうこ参院議員が、自身のブログやツイッターで驚くべき事実を暴露した。ある検察幹部が森議員を名指しし、「鉄槌を下してやる」と恫喝まがいの発言をしているというのだ。
森議員といえば、これまで「陸山会事件は冤罪だ」と主張し続け、検察捜査のデタラメを追及してきた議員のひとり。不適格な検事を罷免できる「検察官適格審査会」のメンバーでもある。検察にとっては目の上のタンコブみたいな存在だ。もし、この恫喝発言が事実なら、検察の“特高化”と言うしかない。森議員に詳しい話を聞いた。
「小沢元代表が起訴された1月31日、大メディアの司法記者が『検察内部にこんな話があります』と、こう言ってきたのです。『ある検察幹部が、私の調査にナーバスになっていて“鉄槌を下してやる”と言っている。私の不祥事を探している』と。検察が事件を捏(ねつ)造(ぞう)すれば、議員ひとりを潰すことくらい簡単にできる。この検察幹部は、現場の検事ではなく法務省幹部です。名前はあえて伏せておきますが、私に何かあったら、検察にやられたと思ってください」
検察幹部がナーバスになっている「調査」とは、おそらく、小沢元代表に起訴議決を下した素人集団・検察審査会の実態調査だ。
森議員は矛盾、デタラメを暴き、疑惑の核心に迫っていた。
◆2回目の検察審では担当検事が不在
そのひとつが審査員11人の“怪しい”選考方法だ。審査員は各自治体の選管から送られた名簿から無作為で選ばれるとされるが、検察審事務局が抽選に使用する「くじ引きソフト」を調べてみると、呆れるほどインチキくさい代物だった。
「このソフトは欠陥だらけで、簡単に恣意的操作ができることが分かりました。当選させたい人以外は『欠格』という項目をチェックすれば除外することができるし、その証拠も残らない。検察審事務局が、各自治体から送られてきた名簿とは別に、新たに候補者名簿を登録することもできるなど、セキュリティーが甘いのです。そもそも、1回目と2回目の議決で審査員の平均年齢が同じ34・55歳になる確率なんて限りなくゼロです。一般有権者の平均年齢と比べて10歳以上若いのも不自然です」(森議員)
さらに重大な疑惑も発覚した。2回目の検察審では、担当検事が出席して不起訴に至った経緯を説明することが義務づけられているが、担当検事が出席していなかった疑いが浮上しているのだ。
「2回目の議決が行われたのは昨年9月14日(発表は同10月4日)。担当検事は、東京地検特捜部副部長の斎藤隆博検事でした。1回出席したのは資料からも間違いないが、それがいつかは非公開です。実は、私の入手した情報では、斎藤検事は議決から1週間以上もたった昨年9月23日か24日に出席した疑いがある。斎藤検事が知人に自ら話しているのです。議決前に出席していなければ正規の手続きを経ていないため、議決自体が無効です」(森議員)
森議員の調査で発覚した検察審のデタラメは、まだ山ほどある。続きは、あす(4日)詳報する。
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北海道11区で骨肉の争い再現!?ムネオの娘vs.中川の妻
(日刊ゲンダイ2011/2/3)
地元に出馬待望論
4月にも解散・総選挙がささやかれる中、各党急ピッチで候補者選考を進めているが、民主党の悩みのタネは北海道11区(帯広市など)だ。
「あの石川知裕衆院議員の選挙区です。ここは自民党の中川王国。前回は石川さんが中川昭一さんを破ったが、石川さんは小沢問題で逮捕起訴され、離党し、裁判を抱えている。民主党の候補者を探さなければならないのですが、もともと自民の地盤が強いため、誰も出たがらないのです」(民主党北海道連関係者)
そこで“ある女性”の待望論が湧き上がっている。前出の関係者が続ける。
「新党大地代表の鈴木宗男前衆院議員の長女・貴子さん(25)です。現在NHK長野放送局でディレクターをしていますが、2005年の総選挙では、街宣車の上で父親譲りの迫力満点の演説をして、話題になりました。昨年12月に宗男さんが収監された時も駆け付け、涙を流しながら抱き合っていました。宗男さんは新党大地の北海道比例だが、生まれ育ったのは11区。宗男さんは『2人の息子より娘の方が選挙向き』と親しい人に言っていた。仮に立候補となれば新党大地からで、民主党は推薦となりますが、これまでも選挙協力はしており問題ありません」
一方、自民党は誰を擁立するのか? 故中川昭一の郁子夫人(51)が最有力だ。
「昨年12月に帯広市で開かれた後援会の会合で郁子さんが『出馬について前向きに考えを進めている』と発言しました。フジテレビ社員で評判の娘がいますが、26歳と若いため、自分が出ると腹を固めたようです。反対する一部道議もいますが、政官財の人脈もあるので最終的には選ばれるでしょう」(地元紙記者)
1983年、自民党の衆院議員中川一郎が死亡した後の総選挙では、中川の息子・昭一と中川の秘書・鈴木宗男が骨肉の争いを演じた。今度は宗男の娘と中川の妻が争うことになるのか。
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鳩山前首相 与謝野を痛罵
(日刊ゲンダイ2011/2/3)
民主党の鳩山由紀夫前首相は2日都内で講演し、与謝野経財相を酷評した。鳩山は昨年2月の予算委員会で、当時野党の与謝野から「あなたは首相をやっている資格はない。平成の脱税王だ」とやられた。これには相当、頭にきていたようで、「事実でない情報を基に批判を受けた。大変彼に対しては、あの瞬間は激した」。
経済財政担当相として入閣したことについても「ある日突然、自分が批判していた政党に協力するというのは、政治家として私は全く理解できない。そこは申し上げておかないといけない」と切り捨てた。
“因縁”があるにせよ、“身内”からここまで言われた与謝野はどうするのか。民主党内はグチャグチャだ。
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●石川議員らの公判前整理終了=取り調べ録音記録を採用-陸山会事件
(時事通信2011/02/03-13:10)http://p.tl/qksp
小沢一郎民主党元代表の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐり、政治資金規正法違反罪に問われた元秘書の衆院議員石川知裕被告(37)らの公判前整理手続きが3日、東京地裁(登石郁朗裁判長)であり、中堅ゼネコン「水谷建設」の水谷功・元会長(65)らが証人として採用されたほか、石川被告が東京地検特捜部による再聴取を録音した記録も証拠採用された。
元秘書3人の同手続きはこの日で終了。公判は7日から始まり、石川被告に現金を手渡したと供述した元水谷建設社長(53)や、取り調べを担当した検事ら十数人の証人尋問などが行われる。
関係者によると、この日の同手続きでは、水谷元会長のほか、弁護側が申請していた水谷建設の運転手が証人として採用された。弁護側申請の石川被告の秘書と、検察側が申請した小沢氏の別の元秘書については、採用するかどうかの判断は公判に持ち越された。
●東京地裁、水谷元会長を証人採用 陸山会虚偽記入事件
(共同通信2011/02/03 13:24)http://p.tl/ieXV
小沢一郎民主党元代表の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる収支報告書虚偽記入事件で、東京地裁(登石郁朗裁判長)は3日、元私設秘書の衆院議員石川知裕被告(37)=政治資金規正法違反罪で起訴=の弁護団の申請に基づき、公判で中堅ゼネコン「水谷建設」(三重県桑名市)の水谷功元会長(65)を証人として採用することを決めた。
元会長は東京地検特捜部に対し、石川被告と元公設第1秘書大久保隆規被告(49)への「裏献金」提供を裏付ける供述をしたが、石川、大久保両被告は受領を全面否定している。
弁護団は、元会長が弁護側に対し「本当のところはよく分からない」などと答えたことから、法廷であらためて証言してもらう必要があると判断した。元会長の心境に変化があった場合には、申請を取り下げることも検討している。
●水谷建設元会長の証人採用決定 陸山会事件で東京地裁
(日経新聞2011/2/3 13:21)http://p.tl/GWGG
小沢一郎民主党元代表の資金管理団体「陸山会」の政治資金規正法違反事件で、東京地裁は3日、元秘書3人に対する公判前整理手続きで、中堅ゼネコン「水谷建設」(三重県桑名市)の水谷功元会長(65)の証人採用を決めた。衆院議員、石川知裕被告(37)=同法違反罪で起訴=ら元秘書側が証拠請求していた。初公判は2月7日、開かれる。
関係者によると、水谷元会長は東京地検特捜部の任意の事情聴取に対し、小沢氏側に計1億円を提供したと供述したとされる。周囲には最近、資金提供を否定する発言をしているという。
元秘書側は「水谷マネー」の授受を一貫して否定。水谷元会長の尋問で、収支報告書の虚偽記入は裏金を隠す目的があったとする検察側の構図を突き崩す狙いがあるとみられる。
●水谷元会長を証人採用、東京地裁が決定
(TBSニュース 2011年2月03日14:38) http://p.tl/Qsrx
今月7日から始まる民主党・小沢一郎元代表の政治資金をめぐる元秘書らの裁判で、東京地裁は弁護側の申請に基づき、小沢氏側に裏献金を渡したとされる中堅ゼネコンの元会長を証人として採用することを決定しました。
小沢氏の元秘書で、衆議院議員の石川知裕被告ら3人は、小沢氏の資金管理団体「陸山会」の収支報告書にウソの記載をしたとして政治資金規正法違反の罪に問われていて、裁判は今月7日に始まります。
検察側は、中堅ゼネコンの「水谷建設」から小沢氏側に1億円の裏献金が渡り、これが犯行の重要な動機になったとみて裁判で立証する方針ですが、東京地裁は石川議員の弁護側の申請に基づき、水谷建設の水谷功・元会長を証人として採用することを決定しました。
石川被告らは一貫して「裏献金」の存在を否定していて、弁護側は水谷元会長の証言によって検察側の主張を崩すねらいがあるものとみられます。
●陸山会事件 元秘書側が水谷建設元会長を証人申請
(産経新聞 2011.2.2 19:42)http://p.tl/mLFf
小沢一郎民主党元代表(68)の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる事件で、政治資金規正法違反罪に問われた衆院議員、石川知裕被告(37)らの弁護側は2日、中堅ゼネコン「水谷建設」の水谷功元会長(65)を証人申請した。3日の公判前整理手続きで東京地裁が採否を決定するとみられる。
関係者によると、水谷元会長は東京地検特捜部の任意の事情聴取に、同社の元社長(53)らを通じ、小沢被告側に平成16年10月と17年4月に5千万円ずつ計1億円を提供したとの趣旨を供述。しかしその後、周囲に「渡したかは分からない」などと話したという。
同社の元運転手については弁護側、検察側ともに証人申請した。元運転手は特捜部の任意聴取に、16年に元社長を裏金の受け渡し場所まで送迎したと供述したが、現在は「記憶がない」などとしているという。
●「政治家として全く理解できない」 鳩山前首相、与謝野氏入閣を激烈批判
(J-CASTニュース2011/2/ 2 15:11)http://p.tl/-80K
鳩山由紀夫前首相が2011年2月2日、東京・有楽町の外国特派員協会で講演し、現政権に対する注文を連発した。菅首相が環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)に前向きなことについては、「かつての小泉-竹中路線に舞い戻った」と批判したほか、「たちあがれ日本」を離党して入閣した与謝野馨経済財政相については、「政治家として理解できない」と切り捨てた。
鳩山首相は冒頭、約30分間にわたって英語でスピーチ。自らの首相在任時に掲げていた「新しい公共」「東アジア共同体」の重要性について強調したが、この段階では、特に現政権を批判することはなかった。
「かつての小泉-竹中路線に舞い戻ったのかなぁ、と思う」
現政権に関する質問に苦笑いする鳩山由紀夫首相
だが、質疑応答になると、次々に政権に対する注文を口にした。菅政権になってから「東アジア共同体」という理念が登場しなくなり、TPP推進に舵を切ったことについては、
「私の時は、(TPPを推進しようという外務省などの意向は)表にはでていなかった、私が東アジア共同体を主張していたので、控えていたのかも知れない。かつての小泉-竹中路線、アジアよりも米国を重視する政策に舞い戻ったのかなぁ、と思う。そうすると、その背後の官僚の力があると感じている」
と、菅首相の「政治主導」が揺らいでいると指摘。
さらに、与謝野氏の入閣については、
「民主党をあそこまで悪し様に批判し、むしろ、私も予算委員会で相当、必ずしも事実ではない情報のもとに批判を受けた。私自身も、彼に対しては、個人的に、あの瞬間は少なくとも激したことがあった。従って『民主党を倒すために』という目的でたちがあれ(日本)という政党をつくられて、その主張を支持しながら、ある日突然、自分が批判をしていた政党に協力するという立場は、政治家として全く理解できない」
と、激しく非難した。
小沢一郎元代表復権に期待
また、強制起訴された小沢一郎元代表については、
「小沢さん自身は、裁判で戦って無実を勝ち取ることができると言っているし、私どももそう期待したい。日本の経済・政治に対する期待が回復してこない中で、まさに国難とも言える状況。こうした状況に、力強いリーダーが求められていると思っている。小沢さんが裁判で無実を勝ち取ることによって、将来、日本の展望を開いていく強力なパワーとして力を発揮することはあり得る」
と、復権に対する期待感を隠さなかった。
●“処分の議論自体が勇み足”
(NHKニュース2011年2月3日 16時12分)http://p.tl/gkgy
民主党の小沢元代表に近い当選1回の衆議院議員のグループの会合が開かれ、出席者から、強制的に起訴された小沢氏の処分について、「無罪になる可能性が高いのに、議論すること自体が勇み足だ」として、必要ないという意見が出されました。
この中で、グループの代表世話人を務める黒田雄衆議院議員は「強制起訴をした指定弁護士自体が記者会見で、『有罪になる確証を持っていない』と述べ、無罪になる可能性が高いという趣旨のことを表明しているのに、役員会で処分を議論すること自体、勇み足ではないか。もう一度、起訴の中身をよく見たほうがいいし、そもそも処分をする事例ではないと思う」と述べました。また、鳩山前総理大臣のグループも、およそ60人が出席して会合を開き、弁護士を招いて、検察審査会制度の在り方などについて意見を交わしました。この中で、出席者から、「強制起訴されれば社会的に非難を受けるのに、無罪になっても、検察審査会は誰も責任を問われない制度になっており、憲法違反の疑いが強い」とか、「検察当局の信頼が揺らいでおり、取り調べを可視化すべきだ」といった意見が出されました。
●民主、党員資格停止軸に検討 強制起訴の小沢氏処分
(共同通信2011/02/02 19:30)http://p.tl/EZdd
民主党執行部は2日、政治資金規正法違反の罪で強制起訴された小沢一郎元代表の処分に関し、党倫理規則に定めた処分の中で最も軽い「党員資格の停止」を軸に結論を急ぐ方針を固めた。当初検討していた「離党勧告」は小沢氏支持派の反発を警戒し後退した。執行部は処分実現で「政治とカネ」問題へのけじめをつけたい考えだが、小沢氏支持派は処分の程度にかかわらず反対姿勢を強めており、決着まで難航が予想される。
岡田克也幹事長は3日の役員会で、小沢氏処分に向けた党内論議を本格化させる。ただ、この日は結論に至らない見通しだ。
民主党は倫理規則で処分の重い順に「除籍(除名)」「離党勧告」「党員資格の停止」を規定。党員資格の停止は、党にとどまり議員活動は続けられるものの、停止期間中に選挙があれば公認を受けられない。衆院小選挙区支部長としての資金交付も止まり、代表選に出馬できず政治活動は大きく制限される。最近では2008年5月に法案採決で造反した渡辺秀央元参院議員らが3カ月の党員資格停止処分を受けた例がある。
当初、菅直人首相や執行部は、小沢氏が政治資金問題を説明するための衆院政治倫理審査会への出席要請に応じていないことと併せ、離党勧告を模索。応じない場合は除籍も視野に入れていた。
●「首相の月給206万円 カットは5000円」公明、みんなが首相を攻撃
(産経新聞2011.2.2 16:36)http://p.tl/Qo9f
2日の衆院予算委員会で、公明党が年金制度改革や小沢一郎民主党元代表の証人喚問問題で菅直人首相を激しく攻め立てた。みんなの党も行政改革の取り組み不足を追及。ねじれ国会の打開策を探りたい首相だが、連携への糸口はみえなかった。
公明党の石井啓一政調会長は、首相が税と社会保障一体改革に参加しない野党を「歴史に対する反逆行為」と非難したことについて、「具体案を示さず逃げてきたのは野党ではなく、民主党だ」と批判。財源を含む年金改革案の提示を迫った。
首相は自身の発言について「言い過ぎがあったとすれば謝りたい」と陳謝したが、具体案は提示せず、石井氏は「民主党の年金案がいかにいい加減かはっきりした」と切って捨てた。高木陽介幹事長代理は小沢氏の証人喚問を要求、「民主党はけじめの付けられない政党だ」と追及した。
みんなの党の江田憲司幹事長は「首相は月給206万円、たった5千円カットしただけだ。こんなことで国民に(消費税増税などの)負担をお願いできるのか」と攻撃。「民主党が政権交代の期待を裏切り続けていることこそ、『歴史への反逆』だ」と皮肉った。