名張市梅が丘北1の市立梅が丘小学校で29日、同小学校PTA本部役員(宮路直純会長)の取り組みによる部落差別問題をテーマにしたオリジナルの人権劇があり、4~6年生や保護者らが見入った。
劇の題は「ふきぬける風」で、同校教諭がシナリオを書いた。被差別部落に引っ越してきた転校生を巡り、同級生とその母親らの胸中などを描いた。母親は「自分の物差しでしか他人を見られない、そんな見方が子どもを苦しめている。遊びたいという子どもの素直な気持ちを踏みにじることはできない」などと語り掛けた。
劇には、PTA本部役員や教員ら計9人が出演。劇に先立って、この日の3限目に全学年で人権学習の授業があった。【藤原弘】
〔伊賀版〕
毎日新聞 2011年1月30日 地方版