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2011年2月2日(水) 19:28 |
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一部の地域で水道水から「におい」
蛇口から出る「水がくさい」と、倉敷市や玉野市、岡山市の一部の地域で住民からの指摘が相次いでいます。 取材したところ確かに異臭のする水道水が出てきたのですが、その原因は思いもよらぬものでした。
倉敷市の竹本さんの家です。 先月から、水道の水に異変を感じるようになったといいます。 見た目は無色透明な普通の水道水です。 しかし、明らかににおいと味がおかしいというのです。 実はこの現象、この家だけでなくかなり広い範囲で確認されています。 倉敷市南部の福田地区、児島地区、さらには玉野市、岡山市灘崎地区と、あわせておよそ20万人が住むエリアに及んでいるのです。 いったいなぜ水が臭いのか。 これらの地区に水道水を供給しているのは、倉敷市の岡山県南部水道企業団です。 訪ねてみると、思わぬ理由が判明しました。 この地区の水道水は、すべて高梁川から取水しています。 しかし、川の水量が先月の少雨の影響で大幅に減少したことから、本来海に流される植物性プランクトンが大量に発生。 そこに含まれる、かび臭のもととなる原因物質が基準値の6倍になっていたことが確認されました。 水道水は、飲んでも健康への影響はないということですが、県水道企業団では、においの原因物質除去のため先週から1日600kgの活性炭を投入しており少しずつ改善されてきているということです。 水がにおう・・・少雨が市民生活にもたらした思わぬ影響です。 この水道水のにおいは、3分ほど沸かせばおおむね取る事が出来るということです。
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