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【大相撲】

メールやりとりの3力士 八百長相撲認めた

2011年2月3日 紙面から

 野球賭博事件で大相撲の現役力士から押収した携帯電話に、八百長をしていたとみられる具体的な内容のメールが残っていたことが発覚。日本相撲協会は2日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、疑惑の力士ら12人を事情聴取したところ、春日錦ら3人が八百長の事実を認めた。全容の解明を終えるまで処分の結論は先送りされたが、6日に行われる臨時理事会で解雇を含む厳罰が下される可能性も。所管する文部科学省も厳しく対応する予定で、相撲協会が存立の危機に陥った。

 八百長はあった。昨年の野球賭博問題をしのぐ激震に、日本相撲協会が揺れた。午後1時から開いた緊急理事会で八百長をしていたとみられるメールをめぐって12人(幕内の霜鳳が欠席)の親方、力士を理事会に緊急招集。事情聴取を行ったが、その中で直接メールのやり取りをしていた竹縄親方(元幕内春日錦)、十両清瀬海、十両千代白鵬、三段目の恵那司の4人のうち清瀬海を除く3人がその場で八百長の事実を認めた。

 理事会に出席したある親方は「4人のうち3人が認めた。1人は認めていない」と話した。4人に対して「即刻解雇」を主張する理事もいた。だが、約2時間にわたって12人から事情聴取を行ったが、4人とほかの9人との関係が明確にできなかったため、処分は調査を終えてからという結論に至ったという。

 理事会終了後の午後5時から会見した放駒理事長(元大関魁傑)は「事実関係について調査中なので、その辺のところはちょっと勘弁してください」と言葉を濁した。だが、事実であった場合の対処を聞かれると「それはもう厳罰でしょう。軽い罪ではない。ファンの方を裏切った行為にもなる。重い問題」と解雇を示唆した。

 春場所(大阪)の番付発表が28日。時間は多く残されていない。相撲協会は特別調査委員会をこの日設置し、すぐに第1回目の調査委を開いた。今後は十両以上の全70人の関取を対象に調査をしていくことになる。メールを直接やりとりした4人が自ら引退届を提出することも考えられるが、それを相撲協会が受理するかは不明。早ければ6日の臨時理事会で解雇処分が下される可能性もある。

 

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