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【プロ野球】

星野 直接指導開始 スパルタ封印

2011年2月3日 紙面から

ブルペンで井坂(右)に指示を出す星野監督(中)=久米島野球場で

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 楽天の久米島キャンプで2日、星野仙一監督(64)が選手への直接指導に乗り出した。初日はコーチに一任していたが、雨天となったこの日は選手との対話を重視。ブルペンでは先発ローテを目指す井坂に球をリリースする際の力の入れ方を指摘。また室内で返球の練習をしていた鉄平、聖沢、牧田の外野手トリオをつかまえて「いつも自分が(走者を)刺すんだという気持ちでやれ」とげきを飛ばした。

 マウンドの後ろから闘将が投手陣ににらみを利かす。「後ろからみるとバランスが分かる。ステップの強さ、腰の回転とか、僕は投手出身だから」。主に腕の振りをチェックしていたようだが、186センチの上背がある井坂については腕を振る際の初動で力が入るくせがみられたため、「リリースの瞬間に力が100になるように」と、たまらずにダメを出した。

 ただ、常に鬼の形相で接してきた青年指揮官時代の面影はなかった。選手と話す時の顔つきは穏やかで、選手には「いつでも尋ねてこい」と常に胸襟を開いた状態。練習メニューや指導法について「僕はコーチのイエスマンだから」と横やりを入れることはなかったが、それでも根っからの熱いハートの持ち主だけに、口を出したくなるもの。投手陣では栂野や片山らにも親身にワンポイントアドバイスを送り、時代にそぐわないスパルタ指導は一切封印した。

 投手、野手を含めてリーグ最下位だったチームとは思えないほど人材がそろっていることには驚きを隠せないという。阪神監督時代には慢性的な駒不足に悩んだことから「うれしい悲鳴? 『うれしいヒ』ぐらいだな。全員がよく見えていかんよ。みんな美しい顔をしとる」。ホクホク顔で練習場を歩き回っていた。 (鶴田真也)

 

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