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【プロ野球】

沢村疲れた!?ペースダウン指令

2011年2月3日 紙面から

ブルペンで険しい表情を見せる沢村=宮崎県総合運動公園で

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 巨人のドラフト1位ルーキー沢村拓一投手(22)=中大=が2日、宮崎キャンプで連日のブルペン投球を行った。意欲的に練習に取り組む一方で、川口投手総合コーチは沢村が疲れているとみてペースダウンを指示。13日に行われる紅白戦初戦の登板回避は濃厚で、前日から一転して不安感に包まれた。

 前日のうなりを上げるような剛速球と球質が違う。球速は明らかに遅くなった。初めてカーブ8球を交えたが、制球はバラついたまま。「2日連続で投げられたのは良かった」と話した沢村に対し、川口コーチは「けさ、顔を見たらダラっとしていた。体がついてきていない。疲れていると思う」と指摘。剛腕の異変を感じ取った。

 もっとも同情はしている。「1月8日から新人合同自主トレをやっているし、寒いし、注目されて気を使うから、疲れるのは当たり前。『リフレッシュしなさい』と言ってある」。仕上がりが早い主力に負けまいと気がはやっている新人を気遣った。

 練習メニューの変更は現時点ではないものの、スローペースを容認すると弊害も出てくる。川口コーチは当初、沢村を紅白戦の初戦に先発させる考えをほのめかしていたが、この日は「焦らせたくない」と回避を示唆。実戦デビューが15日以降の紅白戦にずれ込む可能性が高まった。

 調整が遅れるとオープン戦登板も遅くなり、アピール機会も減る。原監督は3月3日の西武戦(東京ドーム)を先発ローテ争いのタイムリミットに設定。先発枠に入るためには1カ月の短い期間で結果を残さなければならず、わずか数日の調整遅れでも命取りになりかねない。

 川口コーチの思いやりをよそに、沢村は「疲れていません。まったく(事実と)違います」と全否定した。弱音を一切吐かない姿勢は、新人合同自主トレのころから変わっていない。持ち前の気の強さで苦境を乗り越えていく。 (永山陽平)

 

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