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【プロ野球】

佑 初のブルペン 捕手は梨田監督 13日実戦デビューへ

2011年2月3日 紙面から

ブルペンで投球練習をする斎藤=沖縄・名護市の21世紀の森公園

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 日本ハムの斎藤佑樹投手(22)=早大=が2日、沖縄・名護キャンプで初めてブルペン入りした。梨田監督や鶴岡らを相手に38球を投げ、順調な仕上がりを披露。みずから斎藤のボールを受けた指揮官は、13日に名護で行われる韓国・サムスンとの練習試合で斎藤を実戦デビューさせる方針を固めた。

 スーパールーキーの記念すべき初ブルペン。第1球を受けたのはなんと梨田監督だった。バッテリーを組んだのは3球だけ。それでも、周辺をギッシリと埋めたファンを大いに喜ばせる豪華なデモンストレーションだった。

 “梨田捕手”には「聞いてなかったのでびっくりでした」と恐縮しきりの斎藤だったが、自ら確固たるテーマを設定して臨んでいた。「審判の方が来ていたので、プロのストライクゾーンを確認しようと思った。今日は両サイドしか気にしていないけど、アマよりボール半個分狭いかな」。ゾーンを試すようにコーナーを意識して投げ分けるクレバーさを発揮。小林達郎審判員も「コースぎりぎりに角度のあるボールが来ていた」と舌を巻いた。

 捕手が今成、鶴岡らに代わる中、スライダー、ツーシームなど変化球も交え、38球のうち23球がストライク。斎藤が「半分ぐらいはいい球が行った」と自己分析した内容に、首脳陣の評価もうなぎのぼりだった。特に吉井投手コーチをうならせたのはスライダーをワンバウンドさせた4球だ。「意識的にやっているのがスゴイ。変化球は低めから高めに仕上げていくのが理にかなっている。僕がそれを分かったのはアメリカに行ってからだった」とメジャー32勝右腕を驚嘆させた。

 文句なしの初ブルペンで、デビュー登板の構想も固まった。梨田監督は「早ければ13日でと考えている」と明言。次の第2クールで2度ブルペン入りした後、第3クールでフリー打撃に登板。経過が順調なら13日のサムスン戦(名護)で1イニングを投げる予定だ。「自分は実戦で力が出るタイプ。いつでも行ける状態だし、投げられるなら早めに投げたい」と斎藤。アイドル的な人気が先行していたが、そう言ったときは実戦派右腕の顔になった。世代のトップを走ってきた実力をプロのマウンドで見せる日が近づいてきた。 (臼杵秀之)

 

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