大相撲の八百長疑惑で、警視庁が押収した2台の携帯電話のメールに「後(あと)20で利権を譲ります」「場所後には最低50は作らないとマジでヤバイ」などと、金銭で勝ち星の貸し借りをしていたことをうかがわせる記載があるなど八百長を強く示唆するメールの全容が2日、関係者への取材で分かった。携帯電話は竹縄親方(元幕内春日錦)と現役十両の千代白鵬のもので、メールは昨年3〜6月に少なくとも46通が送受信されていた。
メールには携帯電話の所有者を含め親方や幕内力士ら計13人の名前の記載があり、「俺は誰に借りているかな?貸しは光龍と山本山だけだよね」などと具体的な記述があった。
携帯電話はいずれも昨年7月、警視庁が野球賭博事件に絡む一斉家宅捜索で押収したもの。データは消去されていたが、警視庁が復元した。