ＮＨＫに衝撃！大相撲中継また中止も…大相撲八百長メール疑惑

　大相撲の八百長メール問題が発覚した２日、テレビ・ラジオ中継局のＮＨＫにも衝撃が走った。昨年、力士による野球賭博事件の影響で７月の名古屋場所の中継を中止した経緯があるだけに、今回も３月の春場所中継の是非を巡る議論が再燃することは必至だ。先月就任したばかりの松本正之新会長（６６）は、３日に行われる定例会見で、相撲中継などについて言及するとみられる。

　ＮＨＫにとって、頭の痛い問題が再び降りかかってきた。３月１３日に初日を迎える春場所の中継について、同局広報部は「今の段階でお話しできることはありません」とし、事態の推移を慎重に見守る構えを示した。だが、視聴者からは既に問題に関する意見や問い合わせが寄せられ始めている。

　同局幹部は「八百長が事実だとすれば、相撲界そのものを揺るがす大問題だ」と厳しく指摘。既に、各部署で収集した情報が先月２５日に就任したばかりの松本正之会長（元ＪＲ東海副会長）に伝えられている。

　松本会長は３日に同局内で初めての定例会見に臨み、中継に関して言及する見通し。次期会長就任を受諾していた人物が辞退するなどゴタゴタの末に就任した松本会長は就任早々、難しい舵（かじ）取りを迫られる。

　ＮＨＫは昨年７月、力士による野球賭博問題を受けて名古屋場所の中継を中止。１９５３年夏場所にテレビ放送を始めて以来、初の措置を取った。当初は局内に慎重論もあったが、不祥事発覚後に同局に寄せられた中継についての問い合わせ約１万２６００件のうち、約８６００件は反対。視聴者の声を反映しないわけにはいかず、福地茂雄前会長（７６）が先頭に立って中止を決めた。

　同年９月の秋場所からは中継を再開したが、当時の会見で福地前会長は、再び不祥事が発覚した場合について「場所の途中での中継中止もあり得る。毅然（きぜん）とした態度で臨みたい」と明言していた。今回も中止を含めた厳しい決断を下す場面もありそうだ。

（2011年2月3日06時02分  スポーツ報知）

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