2010年12月4日 19時59分 更新:12月5日 1時23分
全線開通した4日に連結時のトラブルや悪天候に見舞われた東北新幹線は同日午後、再び強風で運転を見合わせたうえ、東京駅で一人も乗客を乗せずに発車するトラブルも発生した。最終的に上下線8本が運休し、秋田、山形新幹線も含めて上下線22本が最大約3時間遅れた。新青森駅に到着した新幹線から疲れた表情で降り立った乗客らは、JR社員から遅延証明を受け取ったり、乗り継ぎ列車を尋ねるなどしていた。
JR東日本によると、4日午後5時35分ごろ、東京駅で、東京発仙台行き「やまびこ147号」(10両編成)がドアを開けずに発車し、約200人が乗車できなかった。定刻より54分遅れており、ドアを開閉する車掌がまだ来ていなかったにもかかわらず、運転士が確認せずに発車させたとみられる。乗客は後続の新幹線に乗った。
また、郡山-福島間にある風速計が規制値の秒速30メートルを超えて緊急停止した東北新幹線は午後1時10分ごろ、いったん運転を再開したが、約30分後に近くの別の風速計が規制値を超え、再び緊急停止した。午後2時15分に運転を再開したが、ダイヤは夜まで乱れた。【丸山博、池田知広】