韓国:北の追加挑発に爆撃も辞さず…新国防相が強硬姿勢

2010年12月4日 19時26分 更新:12月4日 22時48分

 【ソウル西脇真一】韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領は4日、国会の承認を受け新国防相に金寛鎮(キム・グァンジン)氏(61)を任命した。国防省での就任式で金氏は、北朝鮮の追加挑発があれば「即時、強力な対応で完全に屈服するまで懲らしめなければならない」と語り、爆撃も辞さない構えを見せた。聯合ニュースなどが伝えた。

 金氏は就任式で「われわれは戦争を望んではいないが、決して恐れてはならない」と呼びかけ「今は朝鮮戦争以後、最も深刻な危機に直面している」との認識を示した。

 11月23日の北朝鮮による延坪島(ヨンピョンド)砲撃事件発生直後、韓国空軍戦闘機も緊急発進したが、反撃には加わらなかった。しかし、3日の国会人事聴聞会で、金氏は次の挑発には「きちんと航空機で爆撃する」と表明。「敵の挑発への対応は自衛権のレベルで、国連軍司令官の同意がなくても可能だ」と述べた。

 強硬発言の背景には「砲撃への対応が手ぬるい」といった軍批判が砲撃事件後、高まったことがあるとみられる。金氏は就任式後、延坪島を視察した。

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