世界遺産の島・宮島(廿日市市)の宮島桟橋近くという好立地にありながら5年間も空き店舗のままだった3階建ての商業施設「もみじ館」を2日、広島経済大(広島市安佐南区)が取得した。セミナーハウス「成風館」に改装する。同大は「学生の自主的な取り組みによる地域貢献にも期待したい」としている。
もみじ館は鉄骨3階建て延べ約1570平方メートル。宮島桟橋から南西約200メートルの海沿いで、表参道商店街入り口近くに位置する。1991年に山口市の旅館が物産館として建設。タレントショップなどが入居していたが、2005年から空き店舗となっていた。
学外への研修施設の新設を希望していた同大が購入を決めた。取得費は明らかにしていない。主にゼミやクラブ活動など学生の合宿や教職員の研修での使用を想定する。
同大は今月中旬、改装工事に着手する。計250人を収容できる和室と洋室のセミナールーム計10室や食事用のラウンジ、シャワールームなどを整備。7月の完成を目指す。和室を利用して約100人が宿泊できる。地元住民が企画するイベントや会議向けの貸し出しも検討する。
【写真説明】広島経済大が取得したもみじ館
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