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会見に先立ち、創価大学の名誉学位記が贈
られた(1992年6月16日、エジプト)
「アレクサンダー大王の造った歴史の古都で、現在の大エジプトを率いる大統領と語り合えることは、本当にうれしいことです」(池田名誉会長)。
1992年6月、ムバラク第4代エジプト大統領と池田名誉会長との会見が、悠久の歴史をとどめるアレクサンドリアで行われた。
「池田会長、バルコニーへ出て、話を続けませんか?」(ムバラク氏)。眼下に広がる地中海。「素晴らしい海ですね」(名誉会長)——。和やかな潮風がバルコニーを包んだ。地中海の碧き海原を望む語らいは、エジプト文明、歴史、そして中東情勢へと及んだ。
会見が行われたラス・エル・ティン宮殿
ムバラク氏は、当時から、パレスチナ問題をはじめ、90~91年の湾岸危機・戦争、会見直前のリビアへの国連制裁問題など、常にアラブと欧米の仲介役として奔走し、そのことで、エジプトの国際的信頼を高めてきた。名誉会長は「世界の多くの人々のために、うかがいたい」として、この中東和平の要である氏に、中東と世界の将来、21世紀への展望をずばりたずねた。答えは、明快だった。「『交渉』が必要です。互いが直接、対話のテーブルに向き合って座り、粘り強く交渉することです。それが我々の信念です」「難問の解決には『忍耐』が必要です。提案しては、また提案を受ける。これを繰り返すしかありません。(対話の努力を)『凍結』してはならないのです」。対話以外に道はない——名誉会長は大きく頷いた。
会見では「対話の力による変革を」との信念
が共鳴した(1992年6月16日、エジプト)
ムバラク氏の多忙を気づかう名誉会長に、氏は「池田会長と語り合うのは楽しい。時間は気にしないでください」と。会見は予定していた時間の2倍にあたる約1時間にも及んだ。
今こそ、文明の衝突よりも、文明の対話を、文明の共生の道を——。氏の理想は、そのまま、名誉会長が目指し、戦う信念でもあった。「時代は変わりました」「世界の歴史が証明しているように、“力”による問題の解決は、もはや不可能な時代になっているのです」