国際宴のあと…歪み残した上海万博 跡地利用計画頓挫+(1/2ページ)(2011.2.1 20:46

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宴のあと…歪み残した上海万博 跡地利用計画頓挫

2011.2.1 20:46 (1/2ページ)
パビリオンの大半が放置されたままの上海万博の浦西会場跡地(黄浦江沿いの手前)。一方、隣接地に立てられた高級マンション(中央奥)は飛ぶような売れ行きだ(河崎真澄撮影)

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パビリオンの大半が放置されたままの上海万博の浦西会場跡地(黄浦江沿いの手前)。一方、隣接地に立てられた高級マンション(中央奥)は飛ぶような売れ行きだ(河崎真澄撮影)

 【上海=河崎真澄】31日で閉幕から3カ月が経過した中国初の国際博覧会「上海万博」の跡地利用が進まず、計画が足踏み状態だ。上海当局が1万8千世帯をわずかな保証金で立ち退きさせて確保した528ヘクタールの会場用地は、閉幕後に「一等地」として払い下げられ、2千億元(約2兆5千億円)が転がり込むはずだった。だが、不動産バブル崩壊への懸念などから売却に「待った」がかかって目算がはずれた。パビリオン撤去も滞ったまま「宴のあと」をさらしている。

 万博事務局との契約通りに昨年のうちにパビリオンを撤去した外国館は、日本館や日本産業館、ドイツ館やスイス館など数館。サウジアラビアやロシアなどが申し出たパビリオンの寄付が認められたため、撤去費用を惜しむ出展者が相次ぎ作業を中断し行方を見守っている。

 会場内の大通りなど一部が開放され、住民も出入りできるようになったが人通りはまばらだ。恒久施設として残される中国館などとともに、人けのなくなった建物が放置されている。

 上海財経大学万博経済研究所の陳信康院長は昨年10月の閉幕時に、万博跡地の40%が不動産市場に放出されて、売却額は2千億元にのぼると試算していた。

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パビリオンの大半が放置されたままの上海万博の浦西会場跡地(黄浦江沿いの手前)。一方、隣接地に立てられた高級マンション(中央奥)は飛ぶような売れ行きだ(河崎真澄撮影)

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