出荷停止、春のPC商戦に影響 インテル部品の設計ミス米半導体大手インテルは1月31日、パソコン向けの部品に設計ミスがあり、出荷を停止したと発表した。これを受けて東芝、富士通などが1日、製品の出荷を取りやめるなど、今春の商戦に向けて、同部品を使っている国内パソコンメーカーに影響が出始めた。 東芝は、同部品を使っている2機種3モデルのノートパソコンの出荷を停止。1月28日に発売したばかりだったが、販売済みの製品については、今後回収するかなど対応を検討している。 富士通も同部品を搭載したデスクトップなど3機種について、同社の直販サイトでの販売を取りやめたことを明らかにした。同サイトでは「現在、ご購入できません」と表示している。 NECはノートパソコンなど4機種21モデルの発売時期を「2月下旬」から「未定」に変更。担当者は「他の機種で販売をカバーしたい」としている。 ソニーは今春発売する3次元立体(3D)映像に対応したノートパソコンに同部品を搭載する予定で、影響を見極める構え。パナソニックも2月26日に同部品を使うノートパソコンを発売する予定だが、「詳細を調査中なのでコメントできない」(広報)としている。 インテルによると、設計ミスがあったのは、最新の超小型演算処理装置(MPU)と組み合わせて使う半導体部品で、1月9日から出荷していた。 【共同通信】
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