ナチュラルグループ本社(東京都品川区、橋本幸雄代表)の取引先企業への不渡りが明るみに出たことで、ますます周辺が騒がしくなった。
昨年から報道しているブラジル酵素の投資事業における償還遅れに端を発した信用不安は、これまで同社の必死のやりくりで土俵際をしのいできたが、いよいよその体力も限界に達したようだ。
取材を進めるなかで、ナチュラルグループ本社が九州・中国エリアの企業に対して1回目の不渡りを出していたことが判明した。なかには事前に何の説明も受けなかった企業もあり、「呆然とするというより、情報不足で動きようがない状態」「未だ同社からの対応が不透明」と不満を漏らすコメントも聞かれた。
同社の取引先企業は、業界では有力な企業ばかり。それだけに、今回の不渡りで「二次災害」を恐れる企業も少なくない。実際、NETIB-Newsには「NG社とは直接取引していないが、そこに関わっている企業と取引しているので、動向が気になる」との問い合わせが寄せられている。
「4日にも正式に発表がある」との関係筋からの情報もあるが、何の発表があるかはわからない。また、8日には同社に製品を卸している「れい明会」の総会が開かれる予定になっている。取引先企業の不安は募るばかりだ。