前回に引き続き、ここで同社の業績推移と決算内容を見てみよう。
売上高は事業部門の統合などもあり09年3月期では165億円を計上、2010年3月期でもほぼ横ばいで推移している。
09年3月期は、利益面は23億円余りの特別損失を計上したことで20億円を超える最終赤字。10年3月期は本社不動産売却益などもあり逆に14億円を超える最終利益を確保した。バランスシートは分社化などにより大きく変化しており、売掛債権、買掛債務の増大から総資産が大きく膨らんだ。目立つのは借入金の少なさで実質的にはゼロの状態。一方で現預金は09年から10年では半減となっている。
取材を進めるうちに、九州や中国エリアでも1月分の入金がなかったという企業が出てきた。次回はその取材内容を紹介する。