ナチュラルグループ本社(東京都品川区、橋本幸雄代表)をめぐってふたたび業界に動揺が広がり始めた。先月下旬には岡山の(株)林原が事業再生ADRを申請し、代表の辞任が決まるなど健康食品業界に大きな衝撃が走ったばかりだ。ナチュラルグループ本社の動きを追ってみた。
「社会問題化したときの業界の痛手は計り知れないのではないか」「健康食品に対する法規制の追い風になってしまうのでは」――ナチュラルグループ本社の周辺からこのような声が聞こえてくる。
他人事ではないというこれらの不安説は、かつて一世を風靡した巨人「ナチュラルグループ本社」が今もなお業界に影響力をとどめている証だろう。昨日(1日)、同社では電話が鳴り続け、従業員は対応に追われていたようだ。また、同社に問い合わせをしたところ「今のところ、説明するようなことはない」との回答だった。NET-IBでは現在、取引関係会社に取材を進めている。