電車の走行音 声で再現【エアトレイン大会】上大岡・京急百貨店で
電車の走行音や車内アナウンスなどを口まねし、その”そっくり度”を競うユニークなイベントが5日、横浜・上大岡の京急百貨店で開催された。名付けて「エアギター」ならぬ「エアトレイン大会」。30組の出場者がマイクに向かい、のどを鳴らしたり息を吹きかけたりしながら、線路際の臨場感を再現した。
「シュー」「コォーッ」「ヴィイーン」…。出場者の発する「機械音」が会場に響く。出し物は「京急新1000形のVVVF起動音」「東急東横線の5050系、9000系、8000系をメドレーで」「JR磯子駅の自動案内放送」などなど、さまざまだ。100人超の観客が熱気に満ちたパフォーマンスを見守った。
審査員の南田さん(左から2人目)と野月さん(同3人目)
このイベントは同百貨店恒例の「京急鉄道フェア」の一環。模型やおもちゃ、書籍、グッズなど鉄道関連の品々を集めた催しの一角に設けられたステージで行われた。審査に当たったのは、列車の車内アナウンスをパロディーにしたテクノポップで知られる音楽ユニット「SUPER BELL”Z(スーパーベルズ)」の「車掌DJ」こと野月貴弘さん、電車好きマネジャーとしてテレビ番組にも出演しているホリプロの南田祐介さん、それに同百貨店店長。
出場者がまねたのは、電車のドアの開閉音やブレーキを緩めるエアーの音、車内アナウンス、車輪とレールが刻む「ジョイント音」といった、日ごろ何げなく耳にしている鉄道の音。マイクに息を吹きかけてエアーを再現するあたり、ジャズなどで用いられる歌唱法の「スキャット」さながらだ。人気の電車は、やはり会場を通る京浜急行で、とりわけ、加速するときに「ドレミファソ…」の音階を奏でながら走る2100形、通称「ドレミファインバーター」を題材にする人が多かった。
マイクを駆使して電車の音を再現する出場者(右)
出場者は男性が大半を占めたが、中には女性も。司会者が出場を募ると、会場にいた何人もの人が勢いよく手を上げ、このために会社を休んだ人や、静岡から駆けつけた人も現れる盛況ぶりだった。冬休みとあってか、小学生の子どもたちの参加が目立ち、声変わり前の”ソプラノ”で、金切り声を上げるような電車のモーター音を表現していた。
優勝したのは、東京・品川から来た小学4年生。京急の品川駅を発車し、次の北品川駅に着くまでの新1000形電車を忠実に再現。徐行しながら通過する踏切の警報音も忘れない細かさには、審査員も舌を巻いた。「店長賞」には、同じく小学生の男の子。「上大岡スペシャル」と題し、ラッシュアワーに次から次へと電車がやってくる京急上大岡駅ホームを、「駅メロディー」も交えて描き出した。
この2人には賞品として、電車に送電する「架線」を短く切ったものが贈られ、さらに優勝者には京急600形の行き先方向幕もプレゼントされた。審査した南田さんは「皆さん、目の付け所が良かった。これからも耳を傾けながら電車に乗ってください」と講評し、自らも京急800形のエアー音を披露するのを忘れなかった。
優勝者に贈られた京急600形の行き先方向幕
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私もみにいきました。
なぜかイギリスや大阪環状線のエアトレインがでてきて驚きましたね(^_^;)
ブームになるかもしれません