ことし3月に甲子園球場で開幕するセンバツ高校野球の出場校を決める選考委員会が開かれ、困難な状況を克服した学校などが対象の「21世紀枠」で、秋田の大館鳳鳴高校、新潟の佐渡高校、徳島の城南高校の3校が選ばれました。3校は、いずれも春夏通じて初めての甲子園出場です。
大館鳳鳴高校は100年以上の歴史を誇る秋田県有数の伝統校で、野球部は部活動と勉強の両立を図りながら、去年秋の県大会で優勝しました。雪の多い冬には、部員が1人暮らしのお年寄りの家を訪ね、雪下ろしの作業を行うボランティア活動も続けてきました。佐渡島にある佐渡高校は、移動に時間がかかるなかで、新潟県以外のチームとも積極的に練習試合などを行い、ここ数年、県大会で上位の成績を残してきました。60項目にわたる「野球部心得」にのっとって、部員たちは、地元の人たちの支援を受けながら活動を続けています。城南高校は、創立から135年を数える徳島県で最も歴史のある伝統校です。野球部の部員の多くが生徒会活動に参加したり、学校周辺の清掃に取り組んだりしながら練習を行い、去年秋の県大会では優勝しました。ことしのセンバツ高校野球は、3月15日に組み合わせ抽せんが行われ、3月23日に甲子園球場で開幕します。