前橋市六供町の会社役員、黒田良一さん(当時53歳)が07年1月、元暴力団幹部の側近と間違えられて絞殺された事件で、殺人罪に問われた住所不定、稲川会系暴力団組員、森英喜被告(31)の裁判員裁判の初公判が1日、前橋地裁(石山容示裁判長)であり、森被告は起訴内容を認めた。この事件での初公判は5人目。
起訴状によると、森被告は仲間4人と07年1月11日午後7時ごろ、黒田さんの自宅マンション駐車場で、黒田さんの頭を鉄パイプで殴って車で連れ去り、車内で電気コードで首を絞めて窒息死させたとしている。
検察側は冒頭陳述で「黒田さんを連れ去る際に鉄パイプで殴るなど、重大な役割を果たした」と指摘。弁護側は「指示役からの命令に絶対服従の立場にあった」と述べた。
毎日新聞 2011年2月2日 地方版