企業を悩ませる「パワーブロガー」の横暴(上)

 特定のサービスや商品に対し深い知識を持ち、一般消費者に対して、企業側から見て無視できないほどの影響力を持つブログを書く人物を「パワーブロガー」と呼ぶ。

 広告代理店に務めるキム・ウンジョンさん(28・仮名)は「協賛を求める芸能人よりも恐ろしく、相手にするのが難しいのがパワーブロガーだ」と語った。

 キムさんは「昨年3月にあるパワーブロガーに台所用品のセットを贈り、商品に関するコメントをよく書いてほしいと依頼したところ、別のパワーブロガーから電話が来て、『なぜわたしには連絡がないのか、これからはおたくの商品には悪いコメントを書くぞ』と言われた。結局、贈り物にホテルの宿泊券まで付けて説得した。これはよくあることだ」と証言した。

 韓国国内のブロガーが1000万人に達する時代にあって、パワーブロガーは毎日数万人がアクセスするブログを運営している。彼らが「A化粧品は保湿が優れている」とか「スープの味付けにはB醤油が最高だ」などと書けば、商品が店頭でたちまち売り切れるほどだ。

 このため、企業がパワーブロガーに代価を支払い、原稿を依頼するケースも増えている。航空券、ホテル宿泊券、ブランド品まで贈り、交渉することもある。それを悪用するブロガーも現れた。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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