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最終更新:2011年2月2日(水) 12時30分

宗教法人買い取り、転売利益が目的

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 死亡した資産家女性の遺産を狙った遺言状偽造事件で、逮捕された元暴力団幹部の男は不正に相続した土地の転売して利益を得る目的で実体のない宗教法人を買い取っていたことが新たに分かりました。

 この事件は4年前に死亡した資産家女性(当時85)の遺産を不正に相続する目的で、うその遺言状を提出したとして、元山口組系暴力団幹部の北村信容疑者(51)と岡宗晶子容疑者(75)らが警視庁に逮捕されたものです。

 北村容疑者らは東京・台東区の土地も不正に相続しましたが、警視庁へのその後の取材で北村容疑者が土地を転売し利益を得る目的で、札幌市にある実体のない宗教法人を買い取っていたことが新たにわかりました。

 宗教法人は不動産相続の際、税制上の優遇措置を受けることができますが、この土地は宗教法人に譲り渡された後、すぐに別の会社におよそ4000万円で転売されていました。

 この宗教法人は以前、山口組弘道会系の組長が代表を務めていて、警視庁は転売益が暴力団に流れた可能性もあるとみて調べています。(02日11:15)