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【プロ野球】

沢村 ブルペンどよめく23球 竜スコアラーも警戒

2011年2月2日 紙面から

原監督(左)や、(右2人目から)高木、越智、山口らが見つめる前で投げこむ巨人の沢村=宮崎県総合運動公園で

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 巨人のドラフト1位ルーキー沢村拓一投手(22)=中大=が1日、宮崎キャンプ初日からブルペン投球を行い、圧倒的な存在感を放った。威力抜群の直球にチームメートは驚がくし、中日の筒井スコアラーは「巨人には珍しいパワータイプ。マー君みたいで直球が一級品。生き残れる」と警戒警報を発令した。

 ブルペンが衝撃に包まれた。沢村が右腕を振り抜くと、併設された客席のファンがどよめいた。隣で投げる東野の真っすぐとも、越智や山口の剛球とも違う。理屈抜きに速い。受けた阿部は「ふぉ〜」と珍しく感嘆の息をもらした。

 初日は肩への負担が少ない立ち投げで終えるつもりが、ブルペン入りした13人全員が捕手を座らせているのを見て予定を変更。阿部に座ってもらい、今年初披露となるスライダー8球を交えて23球を投げた。球数はこの日チーム最少でも高い評価は揺るがない。原監督は「やっぱり速い」、阿部は「特級品。上原さんの全盛期の球を重くした感じ」と絶賛。阪神の太田スコアラーは「145キロは出ていた。初日からあれだけ投げられるのはすごい」、ロッテの八島スコアラーは「佑ちゃんが騒がれているけど、沢村もいい」とうなった。

 高まる期待をよそに、本人は浮つかない。初日の練習を振り返り「自主トレと違ってユニホームを着たので緊張感がありました」。ブルペンでは力んだ影響で球がばらつき「きょうの収穫は変化球を投げられたことだけ。僕にはコントロールが足りない」と自分に厳しい言葉を投げかけた。

 練習前に必勝祈願で訪れた青島神社では、絵馬に「奪回と貢献」と書き込んだ。「チームの日本一奪回に貢献したいという思いです」。その成就を誓った球界の元日は、くしくも名字が同じ巨人の大先輩・沢村栄治の誕生日。伝説の剛速球投手に近づくべく、新世代の剛腕が快調なスタートを切った。 (永山陽平)

 

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