7色のフィトケミカルを含む食材の中には、野菜もたくさんあります。
だからといって、野菜を大量の摂ると逆に肌の老化を引き起こしてしまう可能性があるので野菜ばかり食べたり、野菜の食べすぎには注意が必要です。
それの理由は、野菜を摂りすぎると肌の細胞の新陳代謝に必要な亜鉛が野菜の食物繊維により妨げられてしまうからです。
肌の細胞は4週間毎に新陳代謝を行い、新しい細胞に生まれ変わっています。
亜鉛が不足すると、細胞で新陳代謝が正常に行われず、肌荒れやシミなどができてしまいます。
緑のフィトケミカルを含む海藻や野菜などに含まれている食物繊維は、亜鉛の吸収を妨げてしまいます。
フィトケミカルは身体に良いものですが、野菜ばかり食べていたり、多く摂りすぎると亜鉛を包み込んでしまい、亜鉛が吸収される前に体外に排出してしまうのです。
このような理由で、細胞の新陳代謝の働きに必要な亜鉛が不足し、肌の老化が進行してしまうのです。
亜鉛は鉄やカルシウムなどと同じ身体に必要な16種類のミネラルの1つで、体内では亜鉛を作り出すことができないため食事で補う必要があります。
亜鉛不足は、野菜の摂りすぎ以外に以下の原因から起こります。
1.アルコールの摂取
体内に入ったアルコールは肝臓で分解されますが、分解酵素は亜鉛によって働くためアルコールを大量に摂ると食事で摂取した亜鉛が使われて不足します。
2.喫煙
タバコを吸うと体内で活性酸素が大量に発生し、この活性酸素を撃退するために亜鉛が大量に使われてしまいます。
3.ストレス
ストレスを感じると脳で興奮性の神経伝達物質が分泌しますが、亜鉛はこの神経伝達物質の分泌を抑制するために使われます。
よって、ストレスが多いと脳で亜鉛が大量に使われてしまいます。
よって、亜鉛不足を防ぐにはまず毎日の生活を見直すことが必要ですが、ここではもう1つすぐにできる亜鉛不足解消法を紹介します。
ポイントは、以下の2つです。
1.肉を食べる
牡蠣やレバーなどには亜鉛が多く含まれていますが、毎日食べるのは大変ですし苦手な方もたくさんいるかと思います。
そこで、亜鉛を豊富に含んでいる肉を食べることが重要なポイントになります。
1mgの亜鉛を摂るには鶏肉ササミ40g(串焼き1本)、豚肉肩ロース25g(生姜焼き1枚)、牛肉肩ロース18g(1切れ程度)で十分です。
よって、肉を食べれば亜鉛を簡単に摂取することができます。
100gの亜鉛量は牛脂身だと1.1g、赤身肉だと5.5mgと脂肪の少ない赤身の方がたくさん亜鉛を含んでいます。
また、肉に含まれる動物性たんぱく質の中のシスチンとヒスチジンというアミノ酸には亜鉛の吸収を良くする働きがあります。
さらに、体内に吸収された動物性たんぱく質は、亜鉛が全身にくまなく行き渡るようにする働きを持っています。
このように、亜鉛と動物性たんぱく質の相性は抜群なのです。
ただ、肉を摂り過ぎないように野菜とバランスよく食べるようにしましょう! ちなみに、動物性たんぱく質は卵にも豊富に含まれています。
よって、卵料理を食事に1品食われるだけで亜鉛の吸収率はアップします。
2.クエン酸とビタミンCを摂る
亜鉛は、クエン酸やビタミンCが含まれている食材と一緒に摂ると吸収されやすくなります。
ビタミンCはレモンなどの柑橘類に、クエン酸は柑橘類の他にお酢や梅干に豊富に含まれています。
実験では、クエン酸やビタミンCを摂ると亜鉛の吸収率が50%近くアップするという結果も得られています。
普段の食事に酢の物や梅干を加たり、焼き魚や揚げ物にレモンをかけるだけで効果があります。
また、酢豚や酢飯など、料理にお酢を取り入れるもの良いと思います。
通常1日の亜鉛摂取量は、男性が9mg、女性が7mgですが、これらに少し気をつけて朝昼晩に通常の食事をすれば十分摂取することができます。
Copyright(C) 健康生活ナビ All rights reserved.