天を指さし、笑顔で来日したストイコビッチ監督(右)。左はジュロブスキーコーチ=中部国際空港で(伊東朋子撮影)
|
 |
名古屋グランパスのドラガン・ストイコビッチ監督(45)が31日、自宅のあるフランスから空路、中部国際空港に来日した。昨季は、クラブ史上初のJ1制覇を達成した指揮官は、約1カ月のオフでリフレッシュ。2年ぶりの出場となるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)と、連覇のかかるJ1との2冠達成に、意欲を見せた。
国際線の到着ゲートから姿を現したストイコビッチ監督は、出迎えたクラブスタッフや報道陣に向かって、右手の人さし指で天を指し示した。「ことしも一番を目指す」とばかりに、笑顔でナンバーワンを宣言した。
オフには、昨季J1初優勝を勝ち取った激闘の疲れを癒やした。母国のセルビアでは、家族や旧友と過ごした。その後に訪れたイングランドではリーグ杯のアーセナルの試合を観戦。現役時代のグランパス監督でもあり師と仰ぐアーセナルのベンゲル監督と会い、語り合った。心身ともにすっかり、リフレッシュを完了した。
試合を観戦することはできなかったが、アジア杯を制した日本代表の快挙はすでにチェック済み。「日本にとってすばらしい結果。決勝は激しい試合だったが、李がすばらしいシュートを決めて、GK川島は相手の決定機を2度も防いだ」と絶賛した。優勝メンバーの1人で、今季、清水からグランパスに移籍加入するMF藤本については、「あした(1日)会って直接話すが、元気な姿で合流してほしい」と、3日から大分県別府市で行う春季キャンプには、休養してから参加させることを示唆した。
チームが始動する1日には、約1カ月ぶりに全員が顔をそろえる。「選手たちはみんな何をやらないといけないのか分かっている。ダブルで成功を収めたい」と、Jリーグ王者として出場するACLと、連覇がかかるJ1の2冠達成に意欲を見せた。充電期間を経たピクシー監督は、いよいよスタートする2011年シーズンに、心を躍らせていた。 (伊東朋子)
この記事を印刷する