2011年2月1日15時0分
不動産登記簿によると、女性の自宅の土地(約79平方メートル)は、女性が死亡したとされる07年2月15日付で女性から岡宗容疑者に遺贈されたとする登記が09年4月13日になされた。さらに、同月3日付で岡宗容疑者から札幌市の宗教法人に贈与され、約3カ月後の同年7月7日付で宗教法人から台東区のビル管理会社に売却された。関係者によると、売買額は四千数百万円といい、土地は現在駐車場として利用されている。
警視庁は、女性と岡宗容疑者は面識がなく、女性の死亡を何らかの方法で知った北村容疑者らが遺産の遺贈相手に仕立てたとみている。
また、捜査関係者によると、宗教法人の代表者には04年から08年まで山口組弘道会系組長が就いていた。警視庁は税制上の優遇措置がある宗教法人をグループが利用した疑いもあるとみて、経緯を調べる。