2010年12月2日 21時16分 更新:12月2日 21時18分
東京第5検察審査会の議決に基づき政治資金規正法違反で強制起訴される小沢一郎・民主党元代表の弁護人に2日、郵便不正事件で無罪となった厚生労働省元局長の弁護人を務めた弘中惇一郎弁護士(65)ら3人が選任された。弘中氏は会見で「法律的に問題が多く、刑事弁護人として力を尽くすに足る事件。ぜひ小沢さんを無罪にしたい」と語り、起訴の是非も含めて全面的に争う方針を示した。
審査会の起訴議決は東京地検の不起訴処分の範囲を超えて「犯罪事実」を認定した。この点について弘中氏は「議決の正当性も大きな争点になる」と指摘。また「普通の事件では起訴後の取り調べは許されない。今回は起訴されることは決まっており、協力できる範囲は限られる」と述べ、検察官役の弁護士から聴取要請があっても応じない意向を示唆した。起訴の段階で7~8人程度の弁護団となる見通し。【和田武士】