高速道路料金:上限2000円 曜日に関係なく

2010年12月2日 21時25分 更新:12月3日 0時53分

 国土交通省は2日、普通車の高速料金を曜日に関係なく上限2000円にすることを柱とした新料金制度案を固めた。「休日上限1000円」などの現行の料金割引が来年3月末で終了することを受けたもので、来年4月導入が前提だが、与党内には割引拡大を求める声も強く、調整次第で導入時期がずれ込む可能性がある。

 国交省は今年4月、一定以上の走行距離に対し、軽自動車1000円、中・大型車5000円などの上限を設ける新料金案を発表、6月から実施する方針を示した。併せて、高速の割引財源の一部を道路建設に回す「道路財政特別措置法改正案」を国会に提出した。しかし、民主党内から「値上げになる」などと批判が噴出。前原誠司国交相(当時)はこの新料金案の実施を断念していた。

 同法案は今国会で廃案となる見通し。これに伴い、割引財源に余裕ができるため、国交省は今回の新料金制度では、当初廃止予定だった通勤時間帯の5割引きやトラック業者向け大口割引を当面続ける考え。また、首都、阪神高速は定額料金(東京圏で700円など)を廃止、走行距離に応じ課金する制度に移行する。【寺田剛】

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