2010年12月2日 11時27分 更新:12月2日 12時5分
【ワシントン斉藤信宏】米調査会社コムスコアが1日発表したインターネット小売売上高によると、米国で年末商戦が本格化した感謝祭明け最初の月曜日、11月29日のネット小売売上高が、前年の感謝祭明け月曜日と比べて16%増の10億2800万ドル(約865億円)に達した。1日あたりのネット小売売上高としては、01年の同社の統計開始以来の過去最高を記録し、初めて10億ドルを突破した。
米国では、年末商戦が本格化した後の最初の月曜日は「サイバーマンデー」と呼ばれており、ネット販売の値引き合戦が年々過熱している。店頭の行列や混雑を避けられるネット販売は急拡大を続けており、感謝祭の連休明けには、職場からネット経由で買い物をする消費者が増えるとも言われている。今年は特に高級ブランド品や宝石など高額商品の売れ行きが堅調で、利用者1人あたりの購入額が前年比12%増の114.24ドルまで膨らんだ。
米国では住宅バブルの後遺症に伴う住宅市場の低迷が続いているが、10月の小売売上高が前月比1.2%増と4カ月連続のプラスで、増加幅は7カ月ぶりの大きさとなるなど、個人消費の意外な底堅さが指摘されていた。