政治資金:六大学野球チケットに支出…早大出身8議員団体

2010年12月2日 2時32分 更新:12月2日 2時43分

(左)西岡武夫参院議長と(右)森喜朗元首相
(左)西岡武夫参院議長と(右)森喜朗元首相

 西岡武夫参院議長、森喜朗元首相ら早稲田大出身の国会議員の資金管理団体や関係政治団体が昨年、政治活動費を早大野球部あてに支出していたことが分かった。1日夕までに取材に応じた6人のうち5人が、東京六大学野球リーグ戦のチケット購入に充てたと説明している。斎藤佑樹投手らが活躍した六大学野球が「政治活動の場」とされた格好で、そうした資金の使い方に専門家から疑問の声が出ている。【原田啓之、大久保陽一】

 国会議員が総務省に届け出た09年分政治資金収支報告書によると、西岡、森両氏のほか、武部勤元自民党幹事長、額賀福志郎元財務相ら少なくとも早大出身の計8氏の資金管理団体や関係政治団体が野球部に各2万~4万円を支出していた。

 額賀氏の資金管理団体「福志政経懇話会」など3団体は「チケット代」として3月30日付と10月2日付で各2万円を支出。同会は「リーグ戦のネット裏の指定席券を1席1万円で購入した。09年以前にも何度か購入し、額賀氏本人も観戦したことがある。他団体との交流を目的にしており問題はない」としている。

 また、西岡氏の資金管理団体「東京西武会」は支出目的を「会費」としているが、西岡氏は毎日新聞の取材にチケット代と認めたうえで「寄付だと思っていた。私費で払っており報告書に記載したのは間違い」と話した。

 そのほか森氏の団体もチケット代を意味する「特別招待証代」と明記。支出日も額賀氏らの団体と一致している。海部俊樹元首相の団体は「毎年、寄付をしているが、チケットは見たことがない」としている。

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